02104_「契約書をチェックしてほしい」と言う前に! その依頼、本当に伝わっていますか?
「契約書をチェックしてほしい」という依頼には、その趣旨が多義的で、さまざまな意図が考えられます。 大きく分けると、次の5つのパターンが想定されます。 1 代読の要請(契約書の内容をわかりやすく説明してほしい) 契約書の文言が難解で、自分では理解できないため、何が書いてあるかその概要をかいつまんで説明してほしい、というケ...
「契約書をチェックしてほしい」という依頼には、その趣旨が多義的で、さまざまな意図が考えられます。 大きく分けると、次の5つのパターンが想定されます。 1 代読の要請(契約書の内容をわかりやすく説明してほしい) 契約書の文言が難解で、自分では理解できないため、何が書いてあるかその概要をかいつまんで説明してほしい、というケ...
ビジネスを進める際に、細かい点にこだわりすぎたり、準備を先走ったりして、肝心な部分が固まっていないまま弁護士に相談する人は少なくありません。 しかし、そもそも「何を、どのような形で取引するのか」が決まっていなければ、弁護士と議論しても意味がないのです。 取引の基本的な骨子が不明確な状態では、いくら法的なアドバイスを受け...
<事例/質問> ファンド運営のビジネスを考え、大手弁護士事務所に相談しました。 すると、 「金商法違反だから二種免許がいる」 と言われました。 それって、どういうこと? 本当ですか? <鐵丸先生の回答/コメント/助言/指南> 結論から言えば、「金商法違反だから二種免許がいる」という説明は、必ずし...
ある会社で、オーナー社長から「風通しのいい組織をつくるために、現場をサポートしてほしい」と、弁護士に依頼がありました。 弁護士が現場に入ると、管理職から「人は信じてナンボ。弁護士は何でも悪意に取りすぎる」と言われてしまいます。 この時点で、すでに弁護士と現場の認識には大きなズレがあることがわかりました。 さらに、この会...
契約書のチェックを事業担当者と法務担当者に任せるか、それとも弁護士に依頼するべきか。 その判断には明確な基準が必要です。 契約リスクを最小限に抑えるために、以下のポイントを押さえておきましょう。 まず、事業担当者と法務担当者が契約書のチェックを行う場合、以下の3つの条件を満たしている必要があります。 1 ルーティン取引...
むかーしむかし、あるところに、日本で木材の卸売業を営む会社がありました。 会社はたいそう繁盛していましたが、稼いでも稼いでも法人税として半分くらいもっていかれてしまいます。 あるとき、社長さんは「香港は法人税率がとっても低いらしいと」いう話を聞き、「これだ!」と思いました。 「香港に会社を作って、税率の負担を軽くしよう...
債権回収の基本ルールとして、「お金がないところからは取れない」「破産者からは期待しない」というのが大前提です。 つまり、相手が支払い能力を完全に失っている場合、どんな手を尽くしても回収は難しく、法的手続きを踏んでも得られるものはほとんどありません。 また、「詐欺行為」と「詐欺“的”行為」は大きく異なります。 「詐欺行為...
契約書について弁護士に相談する際、事前に以下の点を整理することでスムーズなコミュニケーションが可能となります。 契約法務に慣れていない場合は特に重要です。 次に述べるポイントを確認しながら、相談の準備を進めてみてください。 1 契約書を「読んだ」のか「読んでいない」のか 最初に、自身が契約書をどの程度把握しているかを明...
ある経営者が、法的には「ひよこ同然」の状態から、戦い方をしっかり見据え、交渉に臨んだ結果、大株主との交渉を制し、見事に簿価での株式買取を達成しました。 この成功は、相手方との良好な関係を築きながらも、 株式売買契約書へのサインまで結んだという点で、大きな意味を持っています。 鍵となったのは、「安易に妥協しない」「時間を...
当局対応において、物証がない限り、自白はしないことが基本中の基本です。 焦って自白してしまうと、相手の思うツボにハマり、逆に不利な状況を招くことになります。 ここでは、「当局対応」の基本的な心構えや戦略について具体的に説明します。 これは、あの手、この手、奥の手を駆使し、時には禁じ手や小技、さらには寝技や反則技まで視野...