02071_企業法務ケーススタディ:弁護士のつかいかた_弁護士に対する明確な指示の重要性

<事例/質問> ある交渉案件について、「当方が多少の条件面での不利を我慢しても、時間優先で早期に講和したい」という方針のもと、弁護士をつかって、すすめてきました。 そうしたところ、相手方が折れてきました。 そこで、社内で強気にすすめることにしようかと、弁護士に相談したところ、弁護士は、何やら不満顔です。 こ...

01983_英文契約の対処課題

英文契約を取り交わす場合、いくつかのレベルに分類されている不安や悩みが生じるものと考えられます。 そして、それは以下のような段階をおって、課題が精緻化・特定されます。 1 (外国語で書かれてあるため)言葉がわからず、何が書いてあるかわからない 2 (言葉はわかるが)意味がわからない 3 (言葉や意味は理解できるが、概念...

01979_英文契約書のドラフトを受け取ったら

英文契約を受け取ったら、英文契約書の言語的意味や内容や意義の解釈のプロセスを経由してから、署名します。 1 文書の言語は完全に理解しているか?2 文書の言葉が理解できるとして、内容や意義は理解しているか? これらについて、不安や疑義があり、積極的な確認ができていないようであれば、まずは、この点の確認、すなわち、“状況の...

00585_英文契約書のドラフトを受け取った場合の認知・解釈課題の対処手順

英文契約書のドラフトを受け取った場合、企業ないし企業法務部において、どう対応していいかわからない、という悩みをもつ状況が生じることがあります。 特に、海外法務の経験がない、あるいは、海外法務については、深く考えず、見よう見まねと、知ったかぶりで法務対応をしてこれまでやり過ごしてきた、といった方々にとっては、不安と悩みの...

00017_社運を賭けた大型提携契約交渉を行う場合に、事前に締結すべき契約書の内容

社運を賭け、大規模な資源投入を前提に行う大型提携交渉を行う場合、相手が途中で翻意して、いきなり破談にされると、企業としては、当然ながら、体面のみならず、大きな経済的損害を蒙ります。 「そんなことは起こるはずがない」「あり得ない仮想事例」と思われがちですが、実際、2004年に、UFJ信託銀行を含むUFJグループが、当時交...

00016_現代ビジネス社会では、日本流の「信頼関係」に依存する取引スタイルは命取りになる

これまで、多くの日本企業は、約束事の文書化を避け、「信頼関係」を唯一の基礎として、取引関係を処理してきました。 ですが、「信頼関係」の認識は、取引がうまくいっていて両方がハッピーに儲けている間は完全に一致していますが、トラブルが生じると、全く違ったものになってしまう、きわめて脆弱なものです。 例えば、大きな契約交渉中に...