02222_ケーススタディ:「穴だらけの鎧」と「鉄壁の首輪」_契約書の“書いてないこと”と“書かれすぎていること”
「いよいよ海外メーカーとの独占契約だ! これでウチも安泰だ!」 「・・・ちょっと待ってください。その契約書、御社にとって『死亡届』になりかねませんよ?」 取引の現場では、金額や数量といった「数字」には敏感でも、契約書の「条項」には無頓着なケースが少なくありません。 特に海外企業との取引では、相手は「書かれていないことは...
「いよいよ海外メーカーとの独占契約だ! これでウチも安泰だ!」 「・・・ちょっと待ってください。その契約書、御社にとって『死亡届』になりかねませんよ?」 取引の現場では、金額や数量といった「数字」には敏感でも、契約書の「条項」には無頓着なケースが少なくありません。 特に海外企業との取引では、相手は「書かれていないことは...
著者:弁護士 畑中鐵丸 /著者所属:弁護士法人 畑中鐵丸法律事務所 【本記事をご覧になり、著者・所属法人にご興味をお持ちいただいた方へのメッセージ】✓当サイトをご訪問いただいた企業関係者の皆様へ:✓当サイトをご訪問いただいたメディア関係者の皆様へ:✓当サイトをご訪問いただいた同業の弁護士の先生方へ: 企業法務...
「契約書をチェックしてほしい」という依頼には、その趣旨が多義的で、さまざまな意図が考えられます。 大きく分けると、次の5つのパターンが想定されます。 1 代読の要請(契約書の内容をわかりやすく説明してほしい) 契約書の文言が難解で、自分では理解できないため、何が書いてあるかその概要をかいつまんで説明してほしい、というケ...
契約書のチェックを事業担当者と法務担当者に任せるか、それとも弁護士に依頼するべきか。 その判断には明確な基準が必要です。 契約リスクを最小限に抑えるために、以下のポイントを押さえておきましょう。 まず、事業担当者と法務担当者が契約書のチェックを行う場合、以下の3つの条件を満たしている必要があります。 1 ルーティン取引...
契約書確認や修正を依頼する際には、ビジネスの意図を明確にし、それを契約内容に正しく反映させることが重要です。 実際、漠然とした依頼をする方がいらっしゃいます。 漠然とした依頼の例 「ビジネスの概要としては、A研究所と業務提携契約を結び、基本的に、研究成果は相手方に、ビジネスはこちらが受け取る」1 相手方から送られてきた...