02053_機密漏洩_その2

競業と機密漏洩は、法的議論において異なるフェーズとして扱われるべき問題です。 たとえば、■■社が始めたビジネスが、▲▲社の競合として軌道に乗っている場合を考えてみましょう。 ▲▲社としては、■■社のビジネスが機密漏洩によるものとしか思えないほど極似していると主張しても、それが必ずしも機密漏洩を伴うとは限りません。 裁判...

02052_機密漏洩_その1

機密漏洩については、裁判所や紛争実務の専門家の間では「単なる愚痴」として捉える傾向があります。 長年の研究や製造を通じて培われた技術や、巨大企業の根幹を支える高度な知識が関わるケースでは、裁判所もきちんと評価します。 しかし、ほとんどの中堅・中小企業間の紛争で機密漏洩が問題となっても、裁判所は「犬も食わない、猫もまたぐ...