02160_社員の不祥事にどう向き合うか_その5_痴漢で逮捕されても解雇はできない?_懲戒も休職も難しい時、どう動くか

痴漢で逮捕された――懲戒は可能か? 社員が刑事事件の嫌疑をかけられたとき――企業は、どのように対応すべきでしょうか。 たとえば、通勤電車内で痴漢行為をしたとして社員が逮捕された場合。 企業としては「即刻クビにしたい」と思うかもしれません。 けれども、ここでもやはり「感情より構造」「処分より静かな出口」「冷静な見きわめ」...

02158_社員の不祥事にどう向き合うか_その3_SNSで暴言、会社に炎上_懲戒処分はできるか?

“ちょっと投稿しただけ”が、企業全体を揺るがす時代に たとえば、ある従業員が昼休みにスマホからフェイスブックを開き、ちょっと愚痴を書き込みました。 「うちの会社、マジでクソ」「あの上司、ほんまムリ」 本人としてはストレス発散のつもりです。 ところが、アカウントには実名、プロフィール欄には勤務先が明記されており、位置情報...

02157_社員の不祥事にどう向き合うか_その2_不倫は“懲戒”できるのか?

「不倫」=「解雇」ではない 芸能人の不倫スキャンダルが連日のように報道され、企業役員や社員が辞任・処分に追い込まれるケースも後を絶ちません。 経営者によっては、「社員が不倫した? それならすぐに処分だ」と、反射的に処分を指示する人も少なくありません。 しかし、私生活上の問題を理由に懲戒処分をするには、高いハードルがあり...

02156_社員の不祥事にどう向き合うか_その1_企業は社員の“私生活”まで管理できるのか?

不祥事の「境界線」は、意外なほど見えづらい たとえば、ある社員が週末に飲酒運転で摘発された。 あるいは、勤務時間外にSNSで過激な発言をして炎上した。 こうした「私生活上の非行」を理由に、企業が懲戒処分を行うことはできるのでしょうか。 企業秩序を守るという名目で、企業経営者が厳正な対応を取りたくなる気持ちはわかります。...