02091_裁判は「ストーリー」の競い合い

裁判について、私はクライアントに次のようにお話をします。 裁判の本質:真実ではないストーリー 裁判は「真実を発見する手続き」ではありません。 判決は、原告・被告それぞれのストーリーを聞き、どちらのストーリーが「聞いて心地よいか」を判断して選ぶ場です。 これは、事実に基づいた冷静な判断というより、裁判官の感覚に響くストー...

02085_弁護士にされる相談のタイプ

弁護士の元には、様々な内容の相談が寄せられますが、大きく2つのタイプに分類できます。 1 質問や依頼内容が明確で、具体的な場合2 何を相談すればよいのか、自分でも分からないため、一緒に整理してほしい場合 2のケースでは、弁護士がクライアントとディスカッションを重ねながら問題を整理する必要がありますが、このプロセスがスム...

02084_クライアントの特徴と成功への基本戦略

当事務所に相談されるクライアントの多くは、以下のような特徴(全てまたは一部)を抱えています。 ・経験・知識の不足:法律やトラブルに対するリテラシーがほぼ皆無。・不用意な信頼:状況や相手を深く検証せずに信頼してしまう傾向。・資源不足:手兵が少ない、軍資金も不足している。・逆境に置かれた環境:世間の逆風が強く、状況はほぼ「...

02073_「初手の設計」と戦略的リスクの見極め

プロジェクトにおいて、目的軸の設計、課題の抽出、そしてシナリオ(仮説)や実施上の問題について、まだ明確な責任者が決まっていない時点で、「弁護士が出る必要はない」という判断をくだすのは、早計に失するといえましょう。 この「弁護士が出る必要はない」という判断が、適切であるかについて一考する必要があります。 具体的には、“「...