02021_裁判官にも個性がある?変わった裁判官の話(教えて!鐵丸先生Vol. 29)

<事例/質問>  裁判官というと、みなさん、だいたい同じように真面目でしっかりしていて、コンサバなイメージですが、プロの弁護士としてご覧になっていて変わった裁判官とか理解に苦しむような裁判官っているのですか? <鐵丸先生の回答/コメント/助言/指南> 裁判官といえば、真面目で堅実なイメージがありますが、実際...

02020_弁護士が裁判所で意識する話し方や態度(教えて!鐵丸先生Vol. 28)

<事例/質問>  プロの弁護士として、裁判所でお話されたり行動されたりする場合、話し方や態度でどんなことを意識されているでしょうか? <鐵丸先生の回答/コメント/助言/指南> 弁護士として裁判所で話す時に意識するポイントをお話しします。 まず、弁護士は決して偉くはありません。 裁判は弁護士なしでも進められま...

02019_法廷ドラマと現実の裁判の違い(教えて!鐵丸先生Vol. 26)

<事例/質問>  法廷もののドラマをよくみますが、ドラマの中の裁判と現実の裁判とではどんなところが違うのでしょうか? プロの弁護士の方が、法廷ドラマをみていて違和感を感じることがあったら、教えて下さい。 <鐵丸先生の回答/コメント/助言/指南> 法廷ドラマはスリリングで見応えがありますが、実際の裁判とはかな...

01881_紛議になったら

交渉セオリーとしては、「条件を先に切り出したほうが不利」です。 参照リテラシーとしてhttps://9546.jp/2019/10/23/00676_%E4%BA%A4%E6%B8%89%E3%81%AB%E3%81%8A%E3%81%84%E3%81%A6%E3%80%8C%E6%9D%A1%E4%BB%B6%E3%...

01880_紛議にいたるまでにすべきこと

紛議にいたる原因のひとつとして、相手方の事務知性・事務能力の欠如がある場合があります。 それは、相談者が発注し、相手方が受注した仕事内容の技術や完成レベル・完遂レベル等の能力とは別次元のスキルセットとして、の話です。 事務知性や事務能力というのは、・想定外の事態を、平時として軽視・楽観視しない・想定外(=すなわち自分の...

01879_民事裁判では、証拠の信用性・重要性と結論との相関性は別概念

民事裁判では、何でも証拠になります。 ただ、信用性と、重要性と、結論との相関性は、別概念です。 相手に酷いことを書き送ってしまった、としても、内容にもよりますし、一般的な言い方としてはあまり気にしなくてもいいでしょう。 たとえば、口が悪くて、メール等で「あいつ死んだほうがいい」と書くとします。 これが証拠になる、という...

01730_訴訟で”必敗”してしまうクライアントの偏向的思考と習性:バカで、幼稚で、怠惰で、外罰的で、傲慢で、ケチなクライアントは訴訟で決して勝てない_(7・終)どうやったら、訴訟で必敗せずに済むのか

では、どうすれば、当事者・クライアントとして、訴訟で必敗せずに済むのでしょうか? 以上みてきた「バカで、幼稚で、怠惰で、外罰的で、傲慢で、ケチなクライアント・当事者」とは真逆の当事者・クライアント、すなわち、「賢く、成熟して、誠実で、八つ当たりせず、謙虚で、 カネに糸目をつけない(財布を気にするなら、最初から訴訟沙汰し...

01729_訴訟で”必敗”してしまうクライアントの偏向的思考と習性:バカで、幼稚で、怠惰で、外罰的で、傲慢で、ケチなクライアントは訴訟で決して勝てない_(6)ケチなクライアント

1 壮大な資源動員合戦・消耗戦の様相を呈する訴訟 あまり議論されていない点で、そのため、かなりの誤解があるのですが、訴訟はかなりのコストがかかります。 そして、訴訟に勝つのは、正しい方、真実を語っている方ではなく、訴訟という「壮大な資源動員合戦・消耗戦」を勝ち抜くコスト負担・資源動員負担に耐えられる側、ということになり...

01728_訴訟で”必敗”してしまうクライアントの偏向的思考と習性:バカで、幼稚で、怠惰で、外罰的で、傲慢で、ケチなクライアントは訴訟で決して勝てない_(5)傲慢なクライアント

1 「天動説」的幼児性精神構造 裁判沙汰になるようなトラブルを抱える方々は、当事者のいずれか、あるいは当事者双方ともに、幼児性精神構造を持っている場合が少なくありません。 知性と成熟性を備え、メタ認知(自己客観視、俯瞰認知)できる者同士、あるいはそのような成熟した本来的大人が一方にいれば、話し合いでカタが付き、裁判沙汰...

01727_訴訟で”必敗”してしまうクライアントの偏向的思考と習性:バカで、幼稚で、怠惰で、外罰的で、傲慢で、ケチなクライアントは訴訟で決して勝てない_(4)外罰的なクライアント

1 クライアントに選択と決定という責任を果たすことが求められる「訴訟 」という営み 1)訴訟という営みは、選択や決定の連鎖で成り立つ壮大な試行錯誤 訴訟という営みは、選択や決定の連鎖で成り立つ、壮大な試行錯誤の営みです。 訴訟の当事者は、各選択局面毎に、論理的に想定可能な全ての選択肢を整理・抽出し、展開予測とストレステ...