事件・事故・危機対応等、正解なき課題に直面し、リスクを含む最善解・現実解としてのゴールやゴールに至る方法上の選択肢を抽出し、この選択肢にしたがって試行錯誤を繰り返したが、状況がスタックしてしまった。
このような場合、ゲーム・チェンジを行う必要に迫られます。
とはいえ、
「ゲーム・チェンジ」
といっても具体的にどのような形で行うのか、という点については語られていません。
私見ですが、ゲーム・チェンジをする具体的方法としては、
ゴール・チェンジ(目標や期待値を変えてみる)
メンバー・チェンジ(参謀を変えたり、実施担当者を変えてみる)
ファクト・チェンジ(判断の前提事実を入れ替えたり、状況認知の方法を変えたり、観察基準点を転換してみる)
ロジック・チェンジ(思考方法や発想方法や解釈やアプローチが有効かどうかを根底から再検証し、変えてみる)
プロセス・チェンジ(方法論を変えてみたり、より過激なあるいはソフトな働きかけにしてみる。仲介者、業界顔役等の動員やホワイトナイトの出馬要請)
フィールド・チェンジ(闘争の舞台や、手続きを変えてみる。民事紛争で打開できなければ、刑事や行政処分、さらにマスコミの動員やロビーイング、国会での国政調査権の発動等を考える)
フェーズ・チェンジ(紛争の次元・段階や手続きの局面を変えてみる。地裁の裁判官が強固な予断と偏見を抱き、もはや結論を変えないような状況であれば、高裁での本格闘争を視野に入れ、地裁段階では、事実の主張立証はともかく、重要な法律論争は触れず、あえて出し惜しみにしてやり過ごすなど)
といったものが考えられると思います。
著者:弁護士 畑中鐵丸 /著者所属:弁護士法人 畑中鐵丸法律事務所
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