会社の運営機関は、よく国の政治機構にたとえられます。
日本の国の政治システムはなかなかわかりにくいですが、法律的にとらえると実に単純です。
すなわち、日本の政治は、
- 国民が自分の意志を代弁してくれる代表(国会議員)を選び
- その選んだ代表があつまる会議体(国会)が多数決で国の代表(内閣総理大臣)や国の運営の重要なルール(法律)を決め
- 国の代表(内閣総理大臣)が法律を執行し
- 裁判所が事後的、後見的に法律の執行状況や、法律そのものが問題ないかどうかチェックをする
というシステムを採用しています。
株式会社(一般的な株式会社形態である取締役会及び監査役設置会社)もこれと同じで、
- 株主(国民)が自分の意志を代弁してくれる代表(取締役)を選び
- 取締役があつまる会議体(取締役会)が多数決で会社の代表(代表取締役)や会社運営にかかわる重要な意思決定(取締役会決議)を行い
- 代表取締役が取締役会で定まった内容を遂行し
- 監査役(裁判所)が、代表取締役や取締役が法令や定款に違反するような行為を行っていないかどうか、チェックする
というシステムを採用しています。
著者:弁護士 畑中鐵丸 /著者所属:弁護士法人 畑中鐵丸法律事務所
【本記事をご覧になり、著者・所属法人にご興味をお持ちいただいた方へのメッセージ】
✓当サイトをご訪問いただいた企業関係者の皆様へ:
✓当サイトをご訪問いただいたメディア関係者の皆様へ:
✓当サイトをご訪問いただいた同業の弁護士の先生方へ:
企業法務大百科® 開設・運営:弁護士法人 畑中鐵丸法律事務所