00464_破綻状態や行方不明となった家主に代わって、借家人が地代を払えるか?
土地(敷地)の賃貸借は、「土地の所有者」と「土地を利用する者」との間で締結されるものであり、また、建物賃貸借は、「建物の所有者」と「建物を利用する者」との間で締結されるものです。 それゆえ、「土地を利用する者」が、「土地の所有者」から土地を借りて建物を建築し、今度は「建物の所有者」として「建物を利用する者」に建物を貸し...
土地(敷地)の賃貸借は、「土地の所有者」と「土地を利用する者」との間で締結されるものであり、また、建物賃貸借は、「建物の所有者」と「建物を利用する者」との間で締結されるものです。 それゆえ、「土地を利用する者」が、「土地の所有者」から土地を借りて建物を建築し、今度は「建物の所有者」として「建物を利用する者」に建物を貸し...
株主にとっての株主総会は、会社に対し自分の意見を述べることができる唯一の機会でありとても重要な会合ですが、株主は、日頃から会社の詳しい情報や資料に接しているわけではなく、会社についての情報が不足しております。 また、株主総会開催の際に送られてくる招集通知には簡単な資料しか添付されておらず、議論をするにしても、そのための...
そもそも、株主総会というものは、株式会社の基本的な方針や重要な事項について議論して決定する会社の機関の1つであり、会社の実質的な“持ち主”である株主によって運営される会議体組織です。 株主が会社の“持ち主”である以上、会社に関することは、全て株主総会で議論して決定するべきとも考えられますが、実際には、多人数に及ぶことが...
サブリースの一番の問題は、「一定額の賃料を長年にわたって確定的にもらい続ける保証がない」ということです。 不動産屋から、「定期的に賃料を自動で増額させていただきますから」などという甘言が用いられ、あたかも長期の賃料保証がなされているケースがあります。 しかし、たとえ、このような定めがあったとしても、一定期間後に賃料が減...
いわゆる「サブリース」方式と呼ばれるものについてですが、法的には要するに単なる「転貸」(日常用語にすれば「又貸し」)なのですが、「所有権者(オーナー)が業者に建物全体を賃貸し(賃貸1)、その業者が、建物の運営・管理を一気に引受けた上で、さらに、各区画を賃借人に又貸しする(賃貸2)」という2段階の賃貸借契約を想定して行わ...
まず、「譲渡担保」とは、担保のために、「目的物」自体を債権者に譲渡するという制度で、動産などではよく知られています。 次に、「債権譲渡担保」とは、債務者がその取引先(第三債務者といいます)に対して持っている売掛債権などを「目的物」として譲渡することで、担保権を設定することをいいます。 このような、企業の事業活動の一部で...
約束の日時に商品を提供する義務からは免れられても、商品自体を納品する義務から免れることにはなりません。 そこで、このような売り主が商品を納品する義務からも免れるためには、契約自体を解除しなければなりません。 もっとも、裁判例の傾向としては、「買い主側が受領遅滞した」こと“のみ”を理由とする契約の解除は、原則として(特段...
売買契約において商品の受取日時や場所が指定された場合であっても、単に「指定された場所」に商品を置いてきただけでは、売り主としての義務を果たしたことにはならず、きちんと売買契約の買い主に受け取らせる、という行為が必要です。 もっとも、受け取る、受け取らないは買い主の責任であるにもかかわらず、「売り主が、いつまでも商品を約...
人は、犯罪など公の秩序に反することなどがない限り、基本的に何をしようとも自由です。 このことは、憲法上も「生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利については、公共の福祉に反しない限り、立法その他の国政の上で、最大の尊重を必要とする」(憲法13条)とされており、「服装や髪型を選択・決定する自由」も同条に基づき憲法上の権利...
商標法2条3項、25条は、商標権(なお、特許庁に登録されてはじめて商標法上の「権利」を享受することができます)を有している者だけが「商品」やその「包装」などに当該商標を付けることができると定め、また、同法37条は、それ以外の者が同じことをした場合、商標権に対する侵害行為になると規定しています。 すなわち、第三者が、勝手...