知的財産権については、政府が、2002年12月4日に、
「知的財産の創造、保護及び活用に関する施策を推進すること」
を目的とする知的財産基本法を作りました。
この、政府の
「知的財産権を積極的に保護しますよ」
というポーズを真に受け、
「知的財産権のダークサイド」
ともいうべき、産業技術や文化発展を阻害するようなマイナス面を無視し、やたらと知的財産権をもてはやす風潮が蔓延しました。
そして、社会や経済の仕組みをよくしらない一部の
「知的財産教の狂信者」
ともいうべき方々が、
「これからは知財(ちざい)だ!」
「知財が日本を強くする!」
「企業は知財を強化すべきだ!」
などと言い出し、「知財」という得体のしれないものをもてはやしはじめたのです。
この熱狂というか、アホというか、意味もわからずに、
「知財」
がもてはやされる風潮を、もてはやしている人間の低劣さを揶揄する意味をこめて、
「知財バブル」
などといったりします。
初出:『筆鋒鋭利』No.077-2、「ポリスマガジン」誌、2014年1月号(2014年1月20日発売)
著者:弁護士 畑中鐵丸 /著者所属:弁護士法人 畑中鐵丸法律事務所
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