ファイナンス関連法務における個別法務課題として、デット・エクイティ・スワップ(DES)に加え、最近、デット・デット・スワップ(DDS)と呼ばれるものも誕生しました。
DDSとは、既存の債務の一部を、劣後負債(融資先企業が倒産に至った場合に一般の無担保債務よりさらに返済順位が低い負債)に変更することをいいます。
大企業の負債圧縮による再生手法として開発されてきた手法ですが、中小企業にも利用できるものであり、注目されています。
金融機関にとっては、金融検査において劣後負債が貸付先企業の純資産とみなされることになり(2004年2月の金融検査マニュアル別冊〈中小企業融資編〉改訂に伴う措置)、DDSには債務者区分処理上のメリットがあるといわれます。
とはいえ、金融機関・企業双方にデメリットもありますので活用において注意すべきです。
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著者:弁護士 畑中鐵丸 /著者所属:弁護士法人 畑中鐵丸法律事務所
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