01401_M&A法務>特殊な課題・新たな課題>レバレッジド・バイアウト(LBO)

レバレッジド・バイアウト(LBО:Leveraged Buyout)とは、買収対象企業の資産を担保として(あるいは買収完了後担保として提供する前提において)、多額の借入を行い、これをM&Aの原資とする手法です。

レバレッジ(梃子の原理)という名称が表すように、買い受ける企業の価値ではなく、M&Aが実現した後の買収企業の事業価値をも担保価値として把握することで多額の融資を得て、これを梃子のように用いて少額の自己資金で大きな企業ないし事業を買収する点に特徴があります。

上記のとおり、このM&A手法は、買収資金を借入金等によることができるため、少ない資金でより大規模な買収を行えるというメリットがあります。

数理上、バイサイド(買手企業)の企業規模にかかわらず、LBОを用いることで、どんなに大きな企業の買収も可能となります。

この手法は、
「実際にM&Aが実現していないのに、実現した後の企業結合状態を前提に、その資産を担保に金を借りる」
ということが前提になっているため、M&Aの成功率が高い場合、すなわち友好的M&Aの場合に主に用いられます。

日本においては、MBOの形態で実施されるケースがほとんどで、MBOでないLBОはあまり数が多いとはいえません。

運営管理コード:CLBP564TO564

著者:弁護士 畑中鐵丸 /著者所属:弁護士法人 畑中鐵丸法律事務所

【本記事をご覧になり、著者・所属法人にご興味をお持ちいただいた方へのメッセージ】
当サイトをご訪問いただいた企業関係者の皆様へ
当サイトをご訪問いただいたメディア関係者の皆様へ
当サイトをご訪問いただいた同業の弁護士の先生方へ

企業法務大百科® 開設・運営:弁護士法人 畑中鐵丸法律事務所

弁護士法人畑中鐵丸法律事務所
弁護士法人畑中鐵丸法律事務所が提供する、企業法務の実務現場のニーズにマッチしたリテラシー・ノウハウ・テンプレート等の総合情報サイトです