企業活動は、大きく
・オペレーション
と
・イノベーション
に分類されます。
「仕事に困っている、客に困っている」
という状況であれば、イノベーション課題として営業仮説を立て、これをPDCA(試行錯誤)によって仮説実現していくことになります。
PDCA(試行錯誤)を明確に把握した上で、管理・監視するには、
「報・連・相」
や監視にこだわらなければなりません。
イノベーションの試行錯誤は、見方を変えれば、
「いくらでもサボることができる、失敗しても厳しく追及されない、時間管理もルーズになりやすい、趣味や道楽」
と極めて似た営みだからです。
「報・連・相」
や監視を軽視する、あるいは怠ると、この営みが
「いくらでもサボることができる、失敗しても厳しく追及されない、時間管理もルーズになりやすい、趣味や道楽」
と堕すのは時間の問題となります。
なお、コンセプトがお金に変わるプロセスとしては、
概念・妄想
↓
プロジェクトの立ち上げと管理体制:時間・人員・予算・役割分担・進捗管理のための状況共有体制・想定外の場合のゲームチェンジ・定例方式でのプロジェクト会議
↓
概念構築(概念の詳細化・具体化・言語化・文書化、ポンチ絵とかモックデザインによるミエル化・カタチ化)
↓
POC(概念実証)
↓
プロトタイプ
↓
実証実験
↓
ローンチ体制
↓
ローンチ
↓
マネタイズ
↓
投資回収
という気の遠くなるような営みがあってはじめて、お金に変わります。
このPDCAの管理は、通常のオペレーション以上に困難です。
オペレーションすらまともに
「報・連・相」
できない会社が、社運を左右するイノベーションについてPDCA管理するなど、夢のまた夢です。
「報・連・相」
での管理、監視は、企業活動の品質を担保する唯一の手法なのです。
著者:弁護士 畑中鐵丸 /著者所属:弁護士法人 畑中鐵丸法律事務所
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