弁護士の助言に滅入るクライアントもいます。
ただ、それはお門違いというものです。
弁護士は、現実を提示しているだけです。
現実を、ありのままに、メタ認知(俯瞰認知)して、妙なセンチメントを混入させずに、フェアにお伝えしているだけです。
怒るとすれば、包み隠さず現実を提示した弁護士に対してではなく、現実に対して、あるいは、そのような現下の状況を作出せしめたクライアント自身に対して、怒り、後悔するほかありません。
不愉快な現実にぶち当たれば、精神衛生上、どうすべきか?
人それぞれでしょうが、著者は、坂本龍馬の作とも、高杉晋作の作ともいわれる都々逸を思い出しながら、乗り切ります。
何をくよくよ川端柳
川の流れを見て暮らす
最後に、相手との戦いをギブアップするという不本意な結論を受け入れた場合、予備計画(プランB)について聞かれれば、もちろん、弁護士は、作戦創造性において、あの手この手奥の手を構築することは不可能ではありません。
ただ、それについては、軽々しく披瀝することはありません。
状況と前提が整えばお伝えしますし、弁護士の価値はそこにこそあるのですから。
著者:弁護士 畑中鐵丸 /著者所属:弁護士法人 畑中鐵丸法律事務所
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