紛議になれば、本格的に調査・解明を進める
「体制」
を整えることとなります。
それは、資源動員を柔軟にすることと、調査権限を弁護士に付託すること(オーソライゼイション)による、調査を円滑化にすることを目的とします。
1 調査体制の整備
1)プロジェクトオーナー
2)プロジェクトマネージャー
3)事務局長
4)対策本部顧問
2 計画策定
1)予算
2)時間(期限とそこに至る工程)
3)稼働体制・協力体制に関する調整
3 方法論
1)証拠の入手と整理
2)相関図を含むリストの作成(登記簿謄本などオープンソースとして入手可能な関連資料も)
3)取引等の全記録の抽出
4)(3)のカテゴライズ(ホワイトなのか、グレーなのか、ブラックなのか)
5)推定を含め全容の解明
このように本格的な
「調査体制」
を整えないと、 時間ばかりを費消させ、また、資源の効率的運用という点でも顕著なマイナスが生じかねません。
調査のやり方といった方法論もさることながら、遂行資源を
「体制」
として組織的に整備し、
「時間資源」
をもスケジューリングしながら管理して進める、ということです。
そして、
「調査」
が終われば、その次に、
「調査認定」、
それから、
「各種訴訟提起」
という流れとなります。
著者:弁護士 畑中鐵丸 /著者所属:弁護士法人 畑中鐵丸法律事務所
【本記事をご覧になり、著者・所属法人にご興味をお持ちいただいた方へのメッセージ】
✓当サイトをご訪問いただいた企業関係者の皆様へ:
✓当サイトをご訪問いただいたメディア関係者の皆様へ:
✓当サイトをご訪問いただいた同業の弁護士の先生方へ:
企業法務大百科® 開設・運営:弁護士法人 畑中鐵丸法律事務所