「ウソをついて何が悪い」
という挑発的なタイトルを付けさせていただきましたが、本稿から
「ウソ」
あるいは
「ウソをつく行為」
をテーマに、法律を交えてお話したいと思います。
われわれは小さいころから、
「ウソをつくと地獄で閻魔様に舌を抜かれる」
「ウソつきは泥棒のはじまり」
などと繰り返し教えられるなど、
「ウソつき=重大な犯罪行為である」
という教育が施されてきました。
しかし、成長し社会に出るようになると、大人が平然とウソをつく場面に出くわします。
また、ウソが露見してもあまり大事にされず、処罰もされない、という状況にも遭遇します。
そして現実の社会においては、
「ウソつきは泥棒のはじまり」
どころか、
「嘘も方便」
などという倫理的に低劣な諺の方が広く通用していることを知るようになります。
では、
「ウソ」
あるいは
「ウソをつく行為」
はそれほど悪しき行為なのでしょうか。また、法律や裁判の世界で、
「ウソ」
あるいは
「ウソをつく行為」
はどのように扱われているのでしょうか。
一般常識としては
「ウソが許されるのは、汚れた世間の話。厳格や正義が重んじられる法律や裁判の世界では、ウソがご法度とされるのは当然。ウソをつくと徹底的に懲らしめられる」
と考えられそうですが、果たしてそうなのでしょうか。
以下、
「ウソ」
あるいは
「ウソをつく行為」
に関する、法律や裁判の世界における取り扱いを中心に述べていきたいと思います。
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著者:弁護士 畑中鐵丸 /著者所属:弁護士法人 畑中鐵丸法律事務所
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