書かれた側として、まずすべきことは、
勘定で戦うのか
感情で戦うのか
を、態度決定をする必要があります。
たとえば、質問状を出してきた週刊誌に対し、態度決定をしなければなりません(無論、目的を明確にする前提は必須です)。
そして、当然ながら、態度決定には、選択肢をあげることとなります。
1 態度決定する
1)沙汰止みにする、何もしない
2)ソフトに公表する(立場を明確にして沙汰止みにする)
3)回答を我田引水的に援用して、公表する
4)「●●は、虚偽の事実を公表して、名誉を毀損している」として、●●を攻撃する
5)反論して、追い込む
6)訴訟をチャレンジする
2 現実の行動(方法論)
1)相手方の書面の打ち返しをする
2)相手方の書面を黙殺する
3)今回のやりとりについてリリースをする
4)リリースをするとして、どの範囲でどういう形でするか
5)今回のやりとりについてリリースをしない
1において、(6)を選択することを態度を決定するのであれば、裁判所にこちらの主張が認められるよう、細かく丁寧に、
「ミエル化・カタチ化・言語化・文書化・フォーマル化」
していくこととなります。
要するに、
「細かな表現は違うが、○○の5W2Hの事実について、否定的な表現で貶めているので、同じと判断できるのではないか」
というように、こちらの主張を積み上げていくことになります。
著者:弁護士 畑中鐵丸 /著者所属:弁護士法人 畑中鐵丸法律事務所
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