01964_法律相談(有料)における畑中鐵丸法律事務所の助言マナー

畑中鐵丸法律事務所では、助言マナーとして、
・(特定の情報または知識や合理的事務フローを定めるルーティンタスクではない)態度決定課題等の正解がないタイプのテーマの助言については、必ず態度決定上の選択肢等に還元する
・選択肢に還元して、プロコン(長短所)情報を付して、最終態度決定はクライアントに委ねるという対応を徹底しています。

正解が存在しない課題について、あたかも正解があるかのような言い方をするのは、事実に反しますし、トラブルの元になります。

「正解が存在しない課題について、不確実性を前提に、リスクを発見・特定し、行動上の選択肢に還元し、フェアなプロコンアドバイスを添えて、顧客の選択や意思決定がよりよきものになるよう支援する」
これがプロフェッショナルのマナーだという哲学の下に事務所を運営しています。

当事務所は、
・常に保守的な想定をする
・常に顧客の判断を尊重する
・勝手な自己判断やバイアスを加えない
・勝ち負けや白黒ではなく「大事を小事に、小事を無事に」なるような早期の対処を提案する
ということを徹底し、このことにより顧客の支持と信頼を得ています。

よって、一方的で誘導的でしかも顧客の意見を先取りするようなアドバイスをすることはあり得ません。

顧客が一定の態度決定をした後は、当該態度決定を表現する際の方法論を助言することはありますが、これは顧客が選択した態度の意思実現の支援です。

我々は徹頭徹尾、自己責任原理による顧客選択の実現の支援に徹しており、代理人である我々が選択したり、代理人である我々が意思実現するものではありません。

(きちんとした費用をいただき正式な鑑定や意見書作成を受任すれば、もちろん、法的意見を形成し、表明することはありますが)
法律相談というコミュニケーションレベルでは、クライアントに行動の指示まですることはあり得ません。

「弁護士の指示にしたがったらさんざんな目に遭った」
などというリスクを避けるため、
・状況認知のお手伝い
・状況解釈のお手伝い
・ゴール設定のお手伝い
・ゴールと現状との間に存在する障害(課題)の発見・特定のお手伝い
・課題克服について、確立されたルーティンがあればそのご教示、非ルーティン課題(相手の出方に依存し、決定打や正解がない課題)については選択肢抽出とプロコン評価のお手伝い
に徹します。

それが、正式に法律相談のお申し込みをいただき、相談料を頂戴し、
「対価に見合ったサービス」
としてできる精一杯の範囲です。

著者:弁護士 畑中鐵丸 /著者所属:弁護士法人 畑中鐵丸法律事務所

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