00719_契約書のチェックの段取りと実務その14:契約書の内容や条件や記載をめぐるトラブルを交渉により打開する方法

契約法務(取引法務)には、依頼部門の依頼に応じて、依頼部門の交渉の場に立ち会ったり、あるいは取引相手が指名する交渉担当者との駆け引きをしながら、契約条件や主要な契約条項を確定させる活動(交渉法務)も含まれます。   交渉に関しても、契約自由の原則が働きますので、道義的なものはさておき、法的には、交渉上遵守しなければなら...

00718_契約書のチェックの段取りと実務その13:契印、袋綴及び捨印等

契約書調印の際、契約書が何ページにも渡る場合に、「途中のページを差し替え、入れ替えさせて内容を変更する」という違法・不当な改ざんを防止する必要が生じることがあります。 そういう場合に、上記のような改ざんを防止する方法として、契印や袋綴押印という手法があります。 まず、契印ですが、2枚以上にわたる契約書や法律文書を、1つ...

00717_契約書のチェックの段取りと実務その13:本人確認、登記簿謄本、署名、印鑑及び実印等

契約当事者が、実は存在しなかった、架空だった、別人だった、というのは、何かのドラマや事件のような話ですが、取引実務でも普通に起こり得るトラブルです。 もちろん、誰もが知る上場企業で、社長も著名人で、という場合に、契約当事者が違っていた、なんてことは、そっくりさんや、プロのモノマネ芸人でも使った、オーシャンズ11ばりに手...

00716_契約書のチェックの段取りと実務その12:公正証書

公正証書とは、一般私人の要請(嘱託といいます)に基づき作成される私的な権利義務等に関する文書ですが、その内容を法律の専門家である公証人が確認し、公証人法に基づき作成する公文書です。 私人の権利関係等を取扱内容としながら、他方で公文書としての性格を有している関係で、高い証明力があるうえ、債務者が金銭債務の支払を怠ると、裁...

00715_契約書のチェックの段取りと実務その11:会計・税務との整合性

法的な観点で契約事故・企業間紛争を防ぐ合意内容としては適正であっても、当該契約締結の結果、会計上、税務上の不都合が生じる場合があります。   例えば、物品販売の場合、委託方式か買取方式かによって売り主・買主のどちらが在庫を負担するかが変わってきますし、資産譲渡の価格の決定如何によっては税務上低額譲渡等と認定され、思わぬ...

00714_契約書のチェックの段取りと実務その10:契約書のチェック

法務スタッフが他部門(依頼部門)から契約書のチェックを求められる場合がありますし、また、弁護士も顧問先企業法務部から「この契約書をチェックしてください」と要請される場合があります。 この「契約をチェックしてくれ」という依頼の趣旨は、一般に以下のような要請と考えられます。 1 代読の要請としての「契約書のチェック」 この...

00712_契約書のチェックの段取りと実務その9:印紙の貼付

契約書に貼付する印紙について述べます。 原則として、契約書には印紙税額一覧表に記載されたとおりの印紙を貼ることが義務づけられております。 「印紙税が賦課されるかどうか」「賦課されるとしてどのくらい賦課されるか」については、契約書の標題や名称ではなく、契約の具体的内容によって判定されます。 適正な収入印紙を貼付しておらず...

00711_契約書のチェックの段取りと実務その8:あえて契約書を作らないケース

ところで、「どのような取引のどのような立場であっても、事細かな取り決めを定めた分厚い契約書があったほうが安全だ」というものではありません。 たとえば、「M&Aのセルサイド(売り手側)」にとっては、きっちりとした契約書は百害あって一利なしです。 すなわち、M&Aのセルサイド(売り手側)にとって最も有利な法的立場は、「現状...

00710_契約書のチェックの段取りと実務その7:契約書作成手順

契約書の内容は、大まかに分類すると、1 本体部分2 一般条項にわかれます。 1 契約書本体部分 契約書本体部分において行うべきことは、取引内容の特定と明確化です。 すなわち、契約当事者が互いに約束した義務の内容を、六何の原則(4W2H)にしたがって文書化していくことになります。 六何の原則(4W2H)とは「何時、誰が、...

00709_契約書のチェックの段取りと実務その6:契約書作成のルール

契約書というと、甲とか乙とか古めかしい言葉がいきなり出てきて、全体的に漢字や文語調の言い回しが多く、高度で専門的な言語能力がないと作成できないのではないか、という印象がお持ちの方も少なくないと思います。 ですが、結論を言いますと、契約書のつくり方や言い回しには特段の決まりがあるわけではありません。 強いて言えば、「約束...