01801_訴訟を提起する前に知っておくべきこと・ただしておくべき誤解・検討しておくべきこと_その9_法的メッセージの「ミエル化・カタチ化・言語化・文書化・フォーマル化」

「ミエル化・カタチ化・言語化・文書化・フォーマル化」 には、多大な時間とエネルギーを費消することを頭に入れておかなければなりません。 ここで、注意しなければならないのは、裁判制度を利用するにあたっての「状況の調査、功利的状況構築、構築状況に照らした法的メッセージの設計、法的メッセージ」の「ミエル化・カタチ化・言語化・文...

01800_訴訟を提起する前に知っておくべきこと・ただしておくべき誤解・検討しておくべきこと_その8_「感情を優先するか、勘定を優先するか」続

訴訟は、「感情を優先するか、勘定を優先するか」という思考優先秩序に依存します。 1 感情を優先する(01799をお読みください) 2 勘定を優先する 勘定を優先するなら、結局、拙稿「ケース29:訴訟のコスパ やられたらやり返すな!」 のとおり、 引用開始==========================>意地や沽券(...

01799_訴訟を提起する前に知っておくべきこと・ただしておくべき誤解・検討しておくべきこと_その7_「感情を優先するか、勘定を優先するか」

訴訟は、「感情を優先するか、勘定を優先するか」という思考優先秩序に依存します。 1 感情を優先する このまま泣き寝入りは許せん、というのであれば、1)あれこれ裁判外で仕掛ける2)正々堂々と訴訟を仕掛けるの2択しかありません。 (2)は、莫大な資源動員が必要となりますし、かつ、動員資源に見合う期待値は、経済的に成立しませ...

01798_訴訟を提起する前に知っておくべきこと・ただしておくべき誤解・検討しておくべきこと_その6_「秩序破壊型アドバイザー」 との対話を通じた作戦協議

有事・戦時の作戦協議(作戦協議の前提としての状況の認知・整理・観察・評価・解釈・展開予測や、作戦立案する際に適用するべき有事空間におけるゲームのロジックやルールやアノマリー等の採否を含む)においては、議論の本質を、短時間で、かつ鮮明に浮かび上がらせることが最優先と考え、カジュアルに、リラックスした雰囲気で話をすすめるこ...

01797_訴訟を提起する前に知っておくべきこと・ただしておくべき誤解・検討しておくべきこと_その5_気の遠くなるような時間と資源を動員

リスク管理・戦時対応の専門家である弁護士が立てる有事対応プラン(一種の「軍事作戦」という例え方も可能かと思います)の計画・立案と実施・遂行においては、「悲観的・現実的に考え抜いて計画するが、着手し、実行したら最後、見極めに達するまでは、最善を信じて全力で遂行する」という態度が推奨されます。 このような知的な対処手法は、...

01796_訴訟を提起する前に知っておくべきこと・ただしておくべき誤解・検討しておくべきこと_その4_弁護士ショッピング

弁護士は、大事が小事に、小事が無事になるようなプラン(プランA、プランB・・・複数個のプラン)を考えます。 ところが、これらプランを紹介しても、相談者の多くは、強固な思考連鎖のバイアスが邪魔して聞く耳を持ちません。 合理的・論理的に考えられていて、より安全性が高く、確度の高いプランがあるにもかかわらず、相談者が受け入れ...

01795_訴訟を提起する前に知っておくべきこと・ただしておくべき誤解・検討しておくべきこと_その3_「ミエル化・カタチ化・言語化・文書化・フォーマル化」

裁判制度を利用するにあたって、絶対的に必要な前提となるのが、「客観的なものとして言語化された体験事実を、さらに整理体系化し、文書化された資料を整えること」です。 要するに、「事実経緯を、記憶喚起・復元・再現し、これを言語化し、記録化し、文書化する」という作業を貫徹することが要求されます。 それを筆者は 「ミエル化・カタ...

01794_訴訟を提起する前に知っておくべきこと・ただしておくべき誤解・検討しておくべきこと_その2_「ロゴス(論理)」 「パトス(情緒)」 「エトス(信頼、証拠による証明)」

裁判というゲームは、「ロゴス(論理)」「パトス(情緒)」「エトス(信頼、証拠による証明)」の3つの軸で展開していきます。 当然のことながら、「ロゴス(論理)」と「エトス(信頼、証拠による証明)の2軸に依拠して、互いに攻め合うこととなります。 相手方の「ロゴス(論理)」と「エトス(信頼、証拠による証明)」を突き崩す攻撃性...

01793_相手方との小康状態をどう評価するか

相手方との争いにおいて、小康状態が続く場合、「小康状態が続いているのだから、もう大丈夫だろう。弁護士は、もういいだろう。不要だ。あとはこちらですすめよう」と、考える方はいますし、それは不可能ではありません。 その場合、弁護士としては、委任関係を曖昧にすることは職務上不可能であり、当然、相手方に対して辞任届けを提出するこ...

01792_権力とは、戦うものではなく、動かすもの_その2

「権力とは戦うもの」 というお題目を唱え、事あるごとに、権力空間や権力者に反目し、批判し、敵視するようなメンタリティをもつことは、民事裁判の仕事をする以前の段階で、不適格です。 権力と戦っても、勝てるわけがありません。 特に、司法権力については、日本最高・最強の権力機関です。 「カラスは白い」 「白鳥は黒い」というよう...