01521_コンプライアンスが経営課題として殊の外重視されるのは、「法令を無視ないし軽視して活動している企業が多い」ことの裏返し
「コンプライアンス」という言葉があります。 21世紀に入って降って湧いたように登場し、その後、事あるたびに使われるようになってきた経営上のキーワードです。 「コンプライアンス」とは日本語に訳すと「法令遵守」という意味になります。 法律を守るのはある意味当たり前といえば当たり前です。 「何故、法令遵守を経営課題としてわざ...
「コンプライアンス」という言葉があります。 21世紀に入って降って湧いたように登場し、その後、事あるたびに使われるようになってきた経営上のキーワードです。 「コンプライアンス」とは日本語に訳すと「法令遵守」という意味になります。 法律を守るのはある意味当たり前といえば当たり前です。 「何故、法令遵守を経営課題としてわざ...
「情熱派で正義感の強い企業」の「亜種」として、倫理や社会貢献が大好きで、これを社員にも強制する企業もあります。 まず、不祥事を起こした企業は、将来の不祥事を予防する方法として企業倫理を徹底させる、ということをよく表明します。 しかしながら、倫理というのは人によってその内容が異なるものであり、その内容を明らかにしないまま...
企業経営者の中には、性善説に立ち、「社内外の人間をとことん信じるぞ」と公言される方もいますが、このような企業の命脈は長くないと考えられます。 昭和の時代の産業社会は「顔なじみ」しかしない牧歌的なムラ社会であり、信頼こそがムラ社会の唯一の秩序基盤であり、ムラの長(監督官庁)や庄屋(業界団体の顔役)がムラの秩序に睨みを効か...
「インフレ経済を前提とした高度成長時代」から「デフレ経済を前提としたモノ余り、低成長時代」に突入した日本においては、競争のルールが、より苛酷に、よりシビアに、より冷徹な方向で、劇的に変化しました。 2015年に、「デフレ脱却のため、異次元とも言えるレベルで金融の量的緩和(通貨供給量の増加)で、経済が再び成長する」という...
低成長でデフレーションが顕著な現代においては、営業は、データと科学で緻密に戦略をたて、細かいことにこだわる戦術によって行うことが求められます。 一例を申しあげますと、 売り上げ=(潜在客数×来店率×成約率×平均客単価)+(来店客数×リピート率×リピート成約率×平均リピート客単価) として計算されます。 売り上げを伸ばす...
第二次世界大戦末期、日本軍は、魚雷に兵士を搭乗させそのまま敵艦に突っ込ませて爆破させる攻撃方法(人間魚雷)や、航空機をそのまま敵艦に衝突させて爆破させる攻撃方法(特攻)を実施させたり、という狂った戦術を採用していました。 そして、一般国民に対しても、「気合があれば、竹槍でB29を落とせる」と檄を飛ばしながら竹槍を扱う訓...
冷戦時代においては、日本は、西側世界の工場機能を一手に引き受け、「作ったら売れる」という環境においてひたすら右肩上がりの成長をしてきました。 冷戦が終結し、世界中が一つになった市場に向かって能率競争(価格と品質による競争)を行うようになりました。 その結果、世界中で、供給過剰になり、モノがあまり、だぶつき始め、低成長時...
オーナー系中小企業を見ていると、本社社屋に、娯楽施設とかフィットネスクラブとか茶室とか業務に関係のない施設も併設されていたりする光景が見られます。 そして、こういう企業に限って、社長室が無駄に広く、動物の剥製、著名人とのスナップ写真、有名絵画、高級酒がおいてあり、さらに本社玄関には創業者の銅像がおかれていたりします。 ...
1 パーキンソンの法則 イギリスの歴史学者・経営学者であるC.N.パーキンソンは、その著書「パーキンソンの法則(1958)」の中で「ある組織のりっぱな建造物の建設計画は、その組織の崩壊点に達成され、その完成は組織の終息や死を意味する」と述べています。 この法則からすると、豪華な本社ビルが出来上がった後は、どの企業も成長...
無論、情報技術(ICT、DX、AI、RPA等)は必要条件であっても、十分条件ではありません。 「情報技術(ICT、DX、AI、RPA等)を導入すれば、わが社もすぐに売り上げ倍増!」などと考えている(イタい)企業があれば、それはそれで危険な兆候です。 このような「情報弱者」の中小企業を狙って、情報技術(ICT、DX、AI...