02113_契約書は最後―まずは事業の設計図を描け
契約書を作るのは、最後の最後です。 いきなり契約書を交わそうとする人がいますが、それでは順序が逆。 肝心の中身が決まっていないのに契約書を作ったところで、あとから矛盾や問題が噴出するのは目に見えています。 では、契約書の前に何を考えるべきか? 具体的には、以下のようなものが必要になります。 これらがしっかり固まったうえ...
契約書を作るのは、最後の最後です。 いきなり契約書を交わそうとする人がいますが、それでは順序が逆。 肝心の中身が決まっていないのに契約書を作ったところで、あとから矛盾や問題が噴出するのは目に見えています。 では、契約書の前に何を考えるべきか? 具体的には、以下のようなものが必要になります。 これらがしっかり固まったうえ...
海外で法務デューデリジェンス(DD)を進める際、「資料収集の責任は誰が負うのか?」という問題が浮上することは珍しくありません。 例えば、依頼者としては、弁護士事務所との契約(Engagement Letter)に、資料収集の役割分担を明確にしておきたい。 しかし、弁護士側は「基本的に資料収集は依頼者の責任であり、我々が...
契約書のレビューを依頼する際は、質問の仕方が重要です。 特に、経済条件の設計がゲームプランの鍵を握る場合、経済合理性が維持されている限りは問題ありません。 しかし、訴訟になったときの条件を明確にしておかないと、大きなリスクを抱えることになります。 たとえば、「月額●●●●ドルで弁護士費用を支払う」とだけ決めていると、訴...
一般民事事件で、ある日、クライアントから「最高裁に上告されました!」と相談がありました。 まあ、よくある話です。 とはいえ、上告された側としては気になりますよね。 「相手はどんな理由で上告してきたのか?」と。 そこで、上告理由書(正式には「上告受理申立理由書」)を入手しようと、最高裁の担当書記官に問い合わせました。 す...
<事例/質問> 相手から内容証明が送られてきました。 「えっ、これってどういう意味?」「無視したらダメ?」「すぐに返信しないとまずい?」 はじめてのことなので、社内で大騒ぎとなりました。 相手方は、自分の会社よりも規模が大きく、世間的な認知度も評価も高いです。 ケンカになることは避けられません。 そこで、「回答書をどの...
「契約書をチェックしてほしい」という依頼には、その趣旨が多義的で、さまざまな意図が考えられます。 大きく分けると、次の5つのパターンが想定されます。 1 代読の要請(契約書の内容をわかりやすく説明してほしい) 契約書の文言が難解で、自分では理解できないため、何が書いてあるかその概要をかいつまんで説明してほしい、というケ...
ビジネスを進める際に、細かい点にこだわりすぎたり、準備を先走ったりして、肝心な部分が固まっていないまま弁護士に相談する人は少なくありません。 しかし、そもそも「何を、どのような形で取引するのか」が決まっていなければ、弁護士と議論しても意味がないのです。 取引の基本的な骨子が不明確な状態では、いくら法的なアドバイスを受け...
ある会社で、オーナー社長から「風通しのいい組織をつくるために、現場をサポートしてほしい」と、弁護士に依頼がありました。 弁護士が現場に入ると、管理職から「人は信じてナンボ。弁護士は何でも悪意に取りすぎる」と言われてしまいます。 この時点で、すでに弁護士と現場の認識には大きなズレがあることがわかりました。 さらに、この会...
契約書のチェックを事業担当者と法務担当者に任せるか、それとも弁護士に依頼するべきか。 その判断には明確な基準が必要です。 契約リスクを最小限に抑えるために、以下のポイントを押さえておきましょう。 まず、事業担当者と法務担当者が契約書のチェックを行う場合、以下の3つの条件を満たしている必要があります。 1 ルーティン取引...
債権回収の基本ルールとして、「お金がないところからは取れない」「破産者からは期待しない」というのが大前提です。 つまり、相手が支払い能力を完全に失っている場合、どんな手を尽くしても回収は難しく、法的手続きを踏んでも得られるものはほとんどありません。 また、「詐欺行為」と「詐欺“的”行為」は大きく異なります。 「詐欺行為...