01829_クライアントにおける「ミエル化・カタチ化・言語化・文書化・フォーマル化」二択の対処方向性

訴訟を提起する前に知っておくべきこと・ただしておくべき誤解・検討しておくべきこと_その3_「ミエル化・カタチ化・言語化・文書化・フォーマル化」にて記しましたが、結局のところ、各種被害事案のミエル化・カタチ化・言語化・文書化・フォーマル化が先決課題となります。 この課題は、法的専門性とは無関係のプロセスです。 当該プロセ...

01828_法的・戦略的ランドスケーピング(機能的状況俯瞰)の意義・価値・重要性~弁護士とクライアント、それぞれ眺めている風景が異なると、悲劇を生む~_その4_圧力なき対話の限界・対話をするにはまずは圧力の準備を

相手が訴訟慣れしているとなれば、百戦錬磨です。 当方が、あれこれ法的な正当性を実装した主張を展開しても、相手は、やはり、のらりくらり、曖昧戦略で、時間稼ぎをして、引き延ばすだけでしょう。 相手方は、 引用開始==========================>真剣かつ誠実に裁判を遂行しようとすると、「弁護士費用や裁判...

01827_法的・戦略的ランドスケーピング(機能的状況俯瞰)の意義・価値・重要性~弁護士とクライアント、それぞれ眺めている風景が異なると、悲劇を生む~_その3_そもそも「事件」なのか

クライアントが「事件」として認識せずに、「当たり前の話、常識にしたがった処理がされるべきであり、相手方は、当方の主張を当然受け入れるはず」と思い込んでいる場合、しかも、相手方が「(言いたいことがあれば)弁護士を呼んでこい」と言うのであれば、それは完全に「事件」です。 すなわち、相手は「あっかんべー」して、当方の要求を拒...

01826_法的・戦略的ランドスケーピング(機能的状況俯瞰)の意義・価値・重要性~弁護士とクライアント、それぞれ眺めている風景が異なると、悲劇を生む~_その2_評価・解釈・展開予測

事件を対処していく上では、前提リテラシーを実装し、当該リテラシーを基礎に、評価・解釈・展開予測のプロセスが必要となります。 弁護士が採用する前提リテラシーは、かなり悲観的なものとなります。 「裁判外で会談を持てば、チョチョイのチョイで解決できる」という展開は予測されず、結果、訴訟しなければ事態進展せず、また、訴訟を提起...

01825_法的・戦略的ランドスケーピング(機能的状況俯瞰)の意義・価値・重要性~弁護士とクライアント、それぞれ眺めている風景が異なると、悲劇を生む~_その1_楽観バイアスによる「法的課題」の認識の有無

戦いにおける地の利の分析や、安全保障における地政学と同様、法的紛争解決を戦略的に志向する場合にあっても、環境を俯瞰的・客観的に観察し、機能的に理解・評価することは、非常に重要です。 これは筆者の造語ですが、この種の機能的状況観察(場合によっては、経時的変化を検討する、展開予測も含む)という営みを「ランドスケーピング」「...

01824_定年後の従業員との雇用関係解消

定年後の従業員を再雇用することなく、退職勧奨によって雇用関係解消をする場合、承諾書をつかうという手法があります。 その効果は大きいですが、つかいかたを誤ると、紛議の元となりますので、内容はもとより、その扱いには慎重を要します。 すなわち、従業員より承諾書を徴求できると、潜在的紛議は消失したものと評価されますが、承諾書を...

01823_理解しているつもりでも、全く成立していない「弁護士との対話」

クライアントが弁護士に不満を募らせることがあります。 弁護士が対応しているにも関わらず、未だ解決していない、あるいは、解決に時間がかかりすぎている、と感じるような場合、弁護士の見ている風景と、クライアントが見ている風景が違うことがあります。 たとえば、弁護士が年単位で時間がかかるとみる一方で、数か月以内には解決するだろ...

01822_課題対処のためのリテラシーその3_訴訟を提起して大ごと化

訴訟を提起して、相手から出てきたミスやエラーや心得違いや違法行為を、増幅して、大事(オオゴト)にして、法的メッセージとして構築して、相手がもっともビビるような体裁でフォーマル化して、どんどんぶつけていきます。 このような前提にして、また、企業の取り組み哲学を明確にして、猫パンチをどんどん繰り出して、相手に負荷を与える、...

01821_課題対処のためのリテラシーその2_見て見ぬ振りをするか、訴訟でやり込めるか

相手のミスやエラーや違法行為を無視・軽視して、見て見ぬ振りをするか、それとも、鬼の首を取ったかのようにして誇張して、嫌がらせの武器として、訴訟でやり込めるか・・・。 「相手のミスやエラーや違法行為を無視・軽視して、見て見ぬ振り」をして、そのままおざなりの解決をしたがために、不安に苛まれ、不満が募る方がいます。 「相手の...

01820_課題対処のためのリテラシーその1_人は法を守れない

クライアントには、まず、前提として、課題対処のために必要な正しいリテラシーを実装していただく必要があります。 1 人は法を守れない 人間は、生きている限り、法は守れません。 これは歴史上証明された事実です。 つまり、誰しも、叩けばいくらでもホコリが出てきます。 詳細が必要であれば、 をご高覧ください。 著者:弁護士 畑...