01519_信じる者は救われない(信じる者は足をすくわれる)

企業経営者の中には、性善説に立ち、「社内外の人間をとことん信じるぞ」と公言される方もいますが、このような企業の命脈は長くないと考えられます。 昭和の時代の産業社会は「顔なじみ」しかしない牧歌的なムラ社会であり、信頼こそがムラ社会の唯一の秩序基盤であり、ムラの長(監督官庁)や庄屋(業界団体の顔役)がムラの秩序に睨みを効か...

01518_競争のルールが、より苛酷なものに変化する時代

「インフレ経済を前提とした高度成長時代」から「デフレ経済を前提としたモノ余り、低成長時代」に突入した日本においては、競争のルールが、より苛酷に、よりシビアに、より冷徹な方向で、劇的に変化しました。 2015年に、「デフレ脱却のため、異次元とも言えるレベルで金融の量的緩和(通貨供給量の増加)で、経済が再び成長する」という...

01517_営業は、気合(精神論)ではなくサイエンス(方法論)に変化している

低成長でデフレーションが顕著な現代においては、営業は、データと科学で緻密に戦略をたて、細かいことにこだわる戦術によって行うことが求められます。 一例を申しあげますと、 売り上げ=(潜在客数×来店率×成約率×平均客単価)+(来店客数×リピート率×リピート成約率×平均リピート客単価) として計算されます。 売り上げを伸ばす...

01516_企業組織が末期になると、「方法論」ではなく「精神論」が蔓延する

第二次世界大戦末期、日本軍は、魚雷に兵士を搭乗させそのまま敵艦に突っ込ませて爆破させる攻撃方法(人間魚雷)や、航空機をそのまま敵艦に衝突させて爆破させる攻撃方法(特攻)を実施させたり、という狂った戦術を採用していました。 そして、一般国民に対しても、「気合があれば、竹槍でB29を落とせる」と檄を飛ばしながら竹槍を扱う訓...

01515_「市場の変化に適応できない企業(=オペレーションしかできない企業)」と「適応できる企業(=イノベーションができる企業)」

冷戦時代においては、日本は、西側世界の工場機能を一手に引き受け、「作ったら売れる」という環境においてひたすら右肩上がりの成長をしてきました。 冷戦が終結し、世界中が一つになった市場に向かって能率競争(価格と品質による競争)を行うようになりました。 その結果、世界中で、供給過剰になり、モノがあまり、だぶつき始め、低成長時...

01514_オーナー企業でみられる「社長の個人的趣味が現れた豪華な本社社屋」が完成したとき、企業は衰退を始める

オーナー系中小企業を見ていると、本社社屋に、娯楽施設とかフィットネスクラブとか茶室とか業務に関係のない施設も併設されていたりする光景が見られます。 そして、こういう企業に限って、社長室が無駄に広く、動物の剥製、著名人とのスナップ写真、有名絵画、高級酒がおいてあり、さらに本社玄関には創業者の銅像がおかれていたりします。 ...

01512_「情報弱者」企業のしくじりと末路

無論、情報技術(ICT、DX、AI、RPA等)は必要条件であっても、十分条件ではありません。 「情報技術(ICT、DX、AI、RPA等)を導入すれば、わが社もすぐに売り上げ倍増!」などと考えている(イタい)企業があれば、それはそれで危険な兆候です。 このような「情報弱者」の中小企業を狙って、情報技術(ICT、DX、AI...

01509_仕事の効率性向上にもっとも重要な環境整備

経営にスピードが求められる現代の企業活動においては、活動の効率性はもっとも重要な課題となります。 そして、仕事ないし作業の効率性を改善するのにもっとも必要なのは、環境の改善です。 仕事ないし作業の環境が低下し、しかもこれを放置しているということは、「企業が効率を意識していない経営を行っている」という意味であり、今の時代...

01508_諸事整然としておらず、清潔感や秩序感のない、小汚い会社が傾く理由

まず、生産現場が雑然としていて汚いのは、企業が合理化の努力を長らく行っていないことを端的に示しています。 すなわち、設備を更新せず、生産方法も古いままのやり方を踏襲していて、QC活動などもせず、安全管理などもしていない、ということです。 設備も生産方法も古いままでいいのは、新しい商品を作っていないからであって、デフレで...

01055_今更ですが、法人って何ですか?(教えて!鐵丸先生Vol.010)

「法人」という概念は、よく聞く言葉ですが、実はまったく理解できない法律概念の1つと思われますので、法人制度について解説します。 法人の対義語は、自然人です。 生身の人間です。 法人とは、「法」律によって特別に人扱いしてあげる、バーチャル「人」間のことを指します。 たとえると、アイドルグループとかプロスポーツチームとか野...