02088_企業法務ケーススタディ:英文契約書チェック:重要な2つのレベル

<事例/質問> 英文契約書に関してアドバイスをください。 <鐵丸先生の回答/コメント/助言/指南> 英文契約の場合、1 言葉が通じないケース2 話が通じないケース、3 言葉も通じてないし、話も通じてないケースが考えられます。 特に、中小企業には、3のケースが圧倒的に多いです。 ということで、前...

02086_契約書確認の「緊急対応」が生むリスクと課題

契約書確認は、ビジネスの現場で頻繁に求められる業務です。 しかし、時には驚くほどのスピード感を持って対応を求められることがあります。 この「緊急対応」には、実は見えないリスクや課題があります。 緊急契約書確認で起きるリスクや課題 1 表現やロジックの不備がある クライアントから示される契約書は、表現が不明確でロジックに...

02012_公正証書とは(教えて!鐵丸先生Vol. 20)

<事例/質問>  公正証書とはなんですか? <鐵丸先生の回答/コメント/助言/指南> 公正証書とは、一般の人々の要請(嘱託)に基づいて作成される私的な権利義務に関する文書です。 法律の専門家である公証人が内容を確認し、公証人法に基づいて作成する公文書です。 公証人は、裁判官や検察官のOBが務め、公証役場とい...

02011_M&Aで売り手側の契約書は分厚いほうがいいのか(教えて!鐵丸先生Vol. 19)

<事例/質問>  代々続いた家業を売却するのですが、税理士さんに任せていろいろやってもらっています。 M&Aという割に、ペラペラの契約書で心配です。 もっと分厚い契約書にしておくべきではないでしょうか。 その方が、安心できますので。 <鐵丸先生の回答/コメント/助言/指南> 日本の産業界では、長い間、「信頼...

02010_分厚い契約書は安心できるか(教えて!鐵丸先生Vol. 18)

<事例/質問>  分厚い契約書だから安心できると考えていいのでしょうか <鐵丸先生の回答/コメント/助言/指南> 契約書は約束の記録に過ぎません。 そのため、記録が分厚いからといって、約束が確実であるとは限りません。 内容が狂っていたり、実現不可能だったり、詐欺師や信用できない相手との契約であれば、どれだけ...

02009_契約書さえ作っておけば安心できるか(教えて!鐵丸先生Vol. 17)

<事例/質問>  契約書さえ作っておけば、後は安心できますでしょうか <鐵丸先生の回答/コメント/助言/指南> 契約書は約束の記録や証拠に過ぎません。 契約書がしっかりしていても、約束を果たせるかどうかは他の要因にも大きく依存します。 まず重要なのは、契約相手が信用できるかどうかです。 例えば、契約書は完璧...

02007_契約書は作らなければならないのか?(教えて!鐵丸先生Vol. 15)

<事例/質問>  契約書はどうしても作らなければならないのでしょうか? 弁護士に以来すると、お金もかかるし、相手も信頼できそうなので、契約書なしで先に進めたいのですが。 <鐵丸先生の回答/コメント/助言/指南> 契約書を作ることは法律で強制されているわけではありません。 契約とは約束であり、その約束は口頭で...

01985_企業法務ケーススタディ(No.0372):契約期間中に内容変更のあった契約を、当初の契約どおり2年で終了できるか

【企業法務でありがちなケース・情景】 2年契約で結んだ契約でしたが、思ったように効果が出なかったので、2年で終了しようと考えていました。 なお、契約期間中に、相手の都合で契約内容に変更がありましたが、いつの間にか、契約内容変更の時点からさらに2年という契約になっており、契約相手から契約は続く、と言われてしまいました。 ...

01960_「契約書の閲読と簡素なチェック」の前にすべき態度決定

弁護士は、顧問先から依頼される契約書の閲読と簡素なチェックについては、「当該取引ないし契約書が典型的なものであり、異常性や極度に不利な条項の有無の指摘、難解で一般のビジネスパーソンには不明な箇所の理解の補充にとどまり、回数や頻度も(口頭での協議や助言に比べて)特段負担にならない」という前提ないし条件において、口頭での協...

01956_契約書のドラフト作成という営み

契約書の文案の作成を依頼され、費用を頂戴し、ドラフトとして完成させ、納品をする、という営みは、弁護士であれば、ごく一般的なものです。 同契約が、具体的に、どのような形で締結されたかといった事象まで、”フォローの依頼”をされない場合があります。 そうなると、弁護士としては、具体的契約締結に立ち会うことはありません。 また...