02100_契約書チェックの管理術:リスクを最小限に抑える役割分担_事業担当者・法務担当者と弁護士

契約書のチェックを事業担当者と法務担当者に任せるか、それとも弁護士に依頼するべきか。 その判断には明確な基準が必要です。 契約リスクを最小限に抑えるために、以下のポイントを押さえておきましょう。 まず、事業担当者と法務担当者が契約書のチェックを行う場合、以下の3つの条件を満たしている必要があります。 1 ルーティン取引...

02097_英文契約書についてスムーズに相談するための弁護士相談前の基本ステップ

契約書について弁護士に相談する際、事前に以下の点を整理することでスムーズなコミュニケーションが可能となります。 契約法務に慣れていない場合は特に重要です。 次に述べるポイントを確認しながら、相談の準備を進めてみてください。 1 契約書を「読んだ」のか「読んでいない」のか 最初に、自身が契約書をどの程度把握しているかを明...

02093_相手方に有利な契約書を見直す! 修正依頼のポイントと注意点

契約書確認や修正を依頼する際には、ビジネスの意図を明確にし、それを契約内容に正しく反映させることが重要です。 実際、漠然とした依頼をする方がいらっしゃいます。 漠然とした依頼の例 「ビジネスの概要としては、A研究所と業務提携契約を結び、基本的に、研究成果は相手方に、ビジネスはこちらが受け取る」1 相手方から送られてきた...

02088_企業法務ケーススタディ:英文契約書チェック:重要な2つのレベル

<事例/質問> 英文契約書に関してアドバイスをください。 <鐵丸先生の回答/コメント/助言/指南> 英文契約の場合、1 言葉が通じないケース2 話が通じないケース、3 言葉も通じてないし、話も通じてないケースが考えられます。 特に、中小企業には、3のケースが圧倒的に多いです。 ということで、前...

02086_契約書確認の「緊急対応」が生むリスクと課題

契約書確認は、ビジネスの現場で頻繁に求められる業務です。 しかし、時には驚くほどのスピード感を持って対応を求められることがあります。 この「緊急対応」には、実は見えないリスクや課題があります。 緊急契約書確認で起きるリスクや課題 1 表現やロジックの不備がある クライアントから示される契約書は、表現が不明確でロジックに...

02012_公正証書とは(教えて!鐵丸先生Vol. 20)

<事例/質問>  公正証書とはなんですか? <鐵丸先生の回答/コメント/助言/指南> 公正証書とは、一般の人々の要請(嘱託)に基づいて作成される私的な権利義務に関する文書です。 法律の専門家である公証人が内容を確認し、公証人法に基づいて作成する公文書です。 公証人は、裁判官や検察官のOBが務め、公証役場とい...

02011_M&Aで売り手側の契約書は分厚いほうがいいのか(教えて!鐵丸先生Vol. 19)

<事例/質問>  代々続いた家業を売却するのですが、税理士さんに任せていろいろやってもらっています。 M&Aという割に、ペラペラの契約書で心配です。 もっと分厚い契約書にしておくべきではないでしょうか。 その方が、安心できますので。 <鐵丸先生の回答/コメント/助言/指南> 日本の産業界では、長い間、「信頼...

02010_分厚い契約書は安心できるか(教えて!鐵丸先生Vol. 18)

<事例/質問>  分厚い契約書だから安心できると考えていいのでしょうか <鐵丸先生の回答/コメント/助言/指南> 契約書は約束の記録に過ぎません。 そのため、記録が分厚いからといって、約束が確実であるとは限りません。 内容が狂っていたり、実現不可能だったり、詐欺師や信用できない相手との契約であれば、どれだけ...

02009_契約書さえ作っておけば安心できるか(教えて!鐵丸先生Vol. 17)

<事例/質問>  契約書さえ作っておけば、後は安心できますでしょうか <鐵丸先生の回答/コメント/助言/指南> 契約書は約束の記録や証拠に過ぎません。 契約書がしっかりしていても、約束を果たせるかどうかは他の要因にも大きく依存します。 まず重要なのは、契約相手が信用できるかどうかです。 例えば、契約書は完璧...

02007_契約書は作らなければならないのか?(教えて!鐵丸先生Vol. 15)

<事例/質問>  契約書はどうしても作らなければならないのでしょうか? 弁護士に以来すると、お金もかかるし、相手も信頼できそうなので、契約書なしで先に進めたいのですが。 <鐵丸先生の回答/コメント/助言/指南> 契約書を作ることは法律で強制されているわけではありません。 契約とは約束であり、その約束は口頭で...