01895_契約管理のロジック

契約管理のゲームのルール、ロジックとして、 1 書いてないことは何をやっても自由2 やられたくなかったら、契約書に事前に、明確に書いとけ3 契約書に書かなかったり、疎漏があったなら、何をされても文句を言うな と、いうものがあります。 そのうえで、「やられたくないこと」を具体的かつ明確にしなければなりません。 それを、言...

01894_訴訟事案の法律相談を予定する相談者が、事前に予習しておくべき事柄

裁判というゲームについては、戦う云々以前に、ゲームのアーキテクチャ(構造)・ゲームのロジック・ゲームのルールについて、致命的な誤解があり、これが解消しないまま、空回りを続け、惨敗する、というケースが多いと思います。 著者は四半世紀以上訴訟弁護をしていますが、一般のクライアントのみならず、一部弁護士ですら、闘争環境の無知...

01893_トレードオフ課題

あっちを立てればこっちが立たず、という択一的課題を指します。 トレードオフ課題対する正しい課題対処としては、「非選択課題(選ばなかった課題)について、決断力を以て一切放棄し、その不利を容認する」ということが求められます。 もっともやってはいけないことは、「トレードオフ課題に対して、いいとこ取りを模索する」という態度・行...

01892_弁護士に何を求めるか、についての再定義

弁護士に何を求めますか。 1 先頭集団や傭兵集団であることを求めるなら、弁護士は、タブーや遠慮なき作戦協議を縦横無尽に展開することになります。 2 タイコモチやベビーシッターであることを求めるなら、弁護士は、相手に気を使い、真実を遠ざけ、耳に心地良いおべんちゃらを、シビれるくらい気持ちよく、快適に言上つかまつる、という...

01891_弁護士として実装すべき知的なスキル(続)

弁護士は、少なくとも、志向においては、 1 新しい環境を知り、理解する力(新規開放性、新規探索性及び思考の柔軟性)2 自己を健全に否定する力(健全で明るく前向きな自己否定を可能とする謙虚なメンタリティ)3 否定した自己を環境に合わせて変化させる力(カッコ悪さや恥をかくことや頭を下げることを恐れない勇気と柔軟性) を実装...

01890_弁護士として実装すべき知的なスキル

弁護士として実装すべき知的スキルの土台には、「理論なき経験は無価値であり、同様に、経験なき理論も無価値 」というものがなければなりません。 筆者は、弁護士業務に30年ほど携わっていても、未だ知らないことや、未経験のことは山程あります 。 だからこそ、「理論なき経験は無価値であり、同様に、経験なき理論も無価値 」という土...

01889_民事訴訟における展開推移の予測

訴訟における展開推移の予測をする上で、裁判官の認定傾向を推察することもあります。 たとえば、当方が取り得るべき選択肢を4つ挙げるとします。 1 当事者の関係性はすべて書かれたもの通り:  契約書で書かれた内容が全てであり、契約書に書かれなかった内容は一切事実として認めない 2 「書かれたもの」は主であるが、従たるものと...

01888_訴訟を提起する側の怒り

訴訟を提起するために、相談者が自身の体験した事実をミエル化・カタチ化・言語化・文書化・フォーマル化するにあたって、 あいつは臭いあいつはむかつくあいつはひどいやつだあいつは昔悪かったあいつはこんなせこいやつだ と、訴状に書くよう弁護士に依頼したとしても、弁護士としては、依頼者の気持ちはわかるが、ストーリーを混線させる要...

01887_訴訟に必要な3つの要素

1 スジ(法的ロジック:テクニカルエレメント)2 スワリ(経済的社会的実質的妥当性:アーティスティックインプレッション)3 ブツ(証拠) これら3つが揃って初めて「争点が出揃った」といえます。 訴訟を起こす側となっても、訴訟に起こされる側となっても、これら3つを揃えなければならない、ということです。 裁判所は、3つのア...

01886_「パワハラされたので企業相手に訴訟を起こしたい」という法律相談を行った方への、「戦争遂行意思(困難な戦いに挑み、戦い抜く覚悟)」を確認するメールのサンプル

【相談者】様 【相談者】様において、「相手方社長からのパワハラを理由として、相手方社長及び相手方会社に対する訴訟を提起することを検討する」という状況をお伺いしました。 当職として、もちろん、訴訟事件として受任し、同事件を遂行していく所存です。 ただ、その前提として、プロフェッショナルとして行うべきインフォームドコンセン...