01047_弁護士はウソをつくのが仕事?(教えて!鐵丸先生Vol.006)

弁護士は、クライアントの利益を徹底的に守らなければなりませんし、高度で厳格な守秘義務を負っていることから、クライアントにとって不利な事柄は黙っていても差し支えありません。 すなわち、職業倫理上、弁護士は、クライアントにとって有利なことを、詳細に、何度も何度も、証拠(と周辺の事情)をつけて、声高に主張しますし、クライアン...

00879_M&Aの基本6:M&Aを成功させるために必要なスキル(3)合理的に戦略を立てて、合理的かつ戦略的に実施する

M&Aという業務課題は、「正解とやり方がわかっていて、経験さえあれば誰がやっても同じ結果が期待できる、陳腐なルーティン」ではなく、「正解がなく、定石も不明で、誰も経験がない、未知のプロジェクト」というべきものです。 買うべきか買うのを避けたほうがいいのか、買うにしてもいくらで買うべきか、目の前の企業の適正価格はいくらか...

00878_M&Aの基本5:M&Aを成功させるために必要なスキル(2)PMI(ポストマージャーインテグレーション。M&A後の統合実務)による円滑な経営統合作業

M&Aの成功のためには、 1 「現実的な投資回収シナリオが機能する適正な買収予算」と「予算内の買収を実現するためのハードな交渉」、2 PMI(ポストマージャーインテグレーション。M&A後の統合実務)による円滑な経営統合作業、3 全体的な戦略の合理性、 のすべてが必要です。 しかし、これらはいずれも日本企業の“不得意中の...

00877_M&Aの基本4:M&Aを成功させるために必要なスキル(1)「現実的な投資回収シナリオが機能する適正な買収予算」と「予算内の買収を実現するためのハードな交渉」

M&Aの成功のためには、 1 「現実的な投資回収シナリオが機能する適正な買収予算」と「予算内の買収を実現するためのハードな交渉」2 PMI(ポストマージャーインテグレーション。M&A後の統合実務)による円滑な経営統合作業3 全体的な戦略の合理性 のすべてが必要です。 しかし、これらはいずれも日本企業の“不得意中の不得意...

00876_M&Aの基本3:失敗例がことのほか多いM&Aの実体

企業がM&A話をもちかけられている場合、高値づかみして大損しないか、警戒する必要があります。 M&A(合併・買収)が、失敗例が相当数あることはあまり知られていません。 正確な調査をしたわけではありませんが、私の感覚では「M&Aの失敗例は、芸能人の離婚率とだいたい同じ比率なのではないか(おそらく90%近くが失敗)」と思い...

00875_M&Aの基本2:M&Aの多くは、どん詰まって「身売り」のケース

企業は、そこらへんの市場に「日用品」として転がっているわけではなく、経営者が丹精込めて作り上げ、育て上げた、「究極の一品モノ」です。 当然ながら、手放す方は、愛着がありますし、ちょっとやそっとでは手放してくれません。 絵画や彫刻などの美術品なら、持っているだけで、たいしたメンテナンスをしなくても傷んだり、減価したりしま...

00874_M&Aの基本1:M&Aがなぜ面倒くさそうなのか?

破綻間近の企業が無理をして行うプロジェクトで、経験値の無さがわざわいし、ほぼすべて、無残に失敗し、かえって死期を早める結果になるものといえば、M&Aです。 「営業不振で頭を抱え、起死回生を狙うが、どうも妙案が浮かばない、だけど、海外行くのもリスクだし、最後に残ったカネを使って、ミラクルな一手で、華麗な復活を遂げ...

00470_民事訴訟弁護活動の実際:訴訟弁護士の戦略思考や活動戦術の具体的内容

弁護士は、「明らかに事実に反するウソはつく」ような品のない真似はしません。 しかし、・クライアントにとって有利なことは大きな声で述べ、・クライアントにとって不利な事柄は黙っている(あるいは、言い換えや抽象度の高い表現を使って、目立たなくする)ということはします。 何か、姑息で卑怯でインチキなことをしているように聞こえる...

00468_採用の自由:誰を、どの条件で、採用し、あるいは採用を拒否するのも、すべて企業の自由と考えていいのか?

企業にとってみれば、採用する人間の能力や考え方、健康状態などは、今後の人事などを考える上で最重要課題となるはずですが、“採用時”に得られる情報には限界がありますので、企業にとっての「採用」は、一種の“カケ”の様相があります。 それゆえ、どのような人間を雇うかは、基本的には、経営責任を負う経営者の自由な判断に委ねられるべ...

00066_意外と知られていない私製手形の活用法

一般的に手形というと、銀行に当座預金口座を作って、統一手形用紙が綴られた手形帳もらわないと発行できないと思われてる方も多いと思います。 しかし、手形法上「手形は、金融機関の作った統一手形用紙を使って作成すべき」などと書いてあるわけではなく、藁半紙に書こうが、紙ナプキンに書こうが、手形法に定める要件が記載している限り、手...