01806_「弁護士との意見の違い」について

訴訟を提起するとなると、相手もあれやこれやと何かしら嫌がらせをしかけてくるでしょうし、それらに対処するための損害が想定される場合もあります。 弁護士は、論理と経験上の蓋然性にしたがって状況に対処する選択肢を創出しますが、法務相談者(大将)において、訴訟に不可避の損害を嫌悪するなら、訴訟などやめてしまったほうがいいでしょ...

01800_訴訟を提起する前に知っておくべきこと・ただしておくべき誤解・検討しておくべきこと_その8_「感情を優先するか、勘定を優先するか」続

訴訟は、「感情を優先するか、勘定を優先するか」という思考優先秩序に依存します。 1 感情を優先する(01799をお読みください) 2 勘定を優先する 勘定を優先するなら、結局、拙稿「ケース29:訴訟のコスパ やられたらやり返すな!」 のとおり、 引用開始==========================>意地や沽券(...

01799_訴訟を提起する前に知っておくべきこと・ただしておくべき誤解・検討しておくべきこと_その7_「感情を優先するか、勘定を優先するか」

訴訟は、「感情を優先するか、勘定を優先するか」という思考優先秩序に依存します。 1 感情を優先する このまま泣き寝入りは許せん、というのであれば、1)あれこれ裁判外で仕掛ける2)正々堂々と訴訟を仕掛けるの2択しかありません。 (2)は、莫大な資源動員が必要となりますし、かつ、動員資源に見合う期待値は、経済的に成立しませ...

01798_訴訟を提起する前に知っておくべきこと・ただしておくべき誤解・検討しておくべきこと_その6_「秩序破壊型アドバイザー」 との対話を通じた作戦協議

有事・戦時の作戦協議(作戦協議の前提としての状況の認知・整理・観察・評価・解釈・展開予測や、作戦立案する際に適用するべき有事空間におけるゲームのロジックやルールやアノマリー等の採否を含む)においては、議論の本質を、短時間で、かつ鮮明に浮かび上がらせることが最優先と考え、カジュアルに、リラックスした雰囲気で話をすすめるこ...

01797_訴訟を提起する前に知っておくべきこと・ただしておくべき誤解・検討しておくべきこと_その5_気の遠くなるような時間と資源を動員

リスク管理・戦時対応の専門家である弁護士が立てる有事対応プラン(一種の「軍事作戦」という例え方も可能かと思います)の計画・立案と実施・遂行においては、「悲観的・現実的に考え抜いて計画するが、着手し、実行したら最後、見極めに達するまでは、最善を信じて全力で遂行する」という態度が推奨されます。 このような知的な対処手法は、...

01796_訴訟を提起する前に知っておくべきこと・ただしておくべき誤解・検討しておくべきこと_その4_弁護士ショッピング

弁護士は、大事が小事に、小事が無事になるようなプラン(プランA、プランB・・・複数個のプラン)を考えます。 ところが、これらプランを紹介しても、相談者の多くは、強固な思考連鎖のバイアスが邪魔して聞く耳を持ちません。 合理的・論理的に考えられていて、より安全性が高く、確度の高いプランがあるにもかかわらず、相談者が受け入れ...

01794_訴訟を提起する前に知っておくべきこと・ただしておくべき誤解・検討しておくべきこと_その2_「ロゴス(論理)」 「パトス(情緒)」 「エトス(信頼、証拠による証明)」

裁判というゲームは、「ロゴス(論理)」「パトス(情緒)」「エトス(信頼、証拠による証明)」の3つの軸で展開していきます。 当然のことながら、「ロゴス(論理)」と「エトス(信頼、証拠による証明)の2軸に依拠して、互いに攻め合うこととなります。 相手方の「ロゴス(論理)」と「エトス(信頼、証拠による証明)」を突き崩す攻撃性...

01790 _訴訟を提起する前に知っておくべきこと・ただしておくべき誤解・検討しておくべきこと_その1_「彼を攻めるには我を顧みよ」

訴訟を起こしたいという場合、最初にすべきことがあります。 それは、「彼を攻めるには我を顧みよ」というものです。 「囲碁十訣」の中にある一条であり、唐の時代の碁の名手、王積薪がまとめあげたと伝えられる、囲碁十ヵ条の要諦で、棋道普遍の真理です。 要するに、「敵(彼)と戦う前に、自軍(我)の欠点・脆弱性・過去の失敗をきちんと...