期限が来たら、あるいは見極めすべきタイミングとなったら、目的全部達成、一部達成、修正された目的達成、失敗・諦め・撤退という結末を総括すべきです。
撤退見極めをせず、ずるずる泥沼に引きずり込まれないようにすべきです。
どんなプロジェクトもそうですが、有事(存立危機事態)対処プロジェクトの場合も同様です。
ただ、あえて、引き伸ばし、延命を意図し、その間に、風向きが変わったり、救援者(ホワイトナイト)が登場したり、相手が疲弊して和解を申出たり、といったことも考えられます。
このように、
「とにかく、どんなに無様で、かっこ悪くても、ずるずる引き伸ばし、延命を画策する」
ということが目的であれば、別です。
実際のケースとして、倒産状態に至ったが、あえて破産も再生もせず、リスケや債務免除をお願いし続け、債権者もうんざりして何も行ってこなくなり、そのうち、時効がきて、債務が綺麗さっぱり消えて、見事に再生した、という冗談のような危機対策を実践した企業もあります。
著者:弁護士 畑中鐵丸 /著者所属:弁護士法人 畑中鐵丸法律事務所
【本記事をご覧になり、著者・所属法人にご興味をお持ちいただいた方へのメッセージ】
✓当サイトをご訪問いただいた企業関係者の皆様へ:
✓当サイトをご訪問いただいたメディア関係者の皆様へ:
✓当サイトをご訪問いただいた同業の弁護士の先生方へ:
企業法務大百科® 開設・運営:弁護士法人 畑中鐵丸法律事務所