00763_企業法務リスク発見(抽出)・特定の手法5:リスクや課題の発見・特定するための具体的なスキルの実装
リスクや課題の発見・特定するための具体的なスキルを実装するには、 ・まず、所属企業(自社)の事業活動の全容の把握と理解・所属企業における事業活動と法令体系との整理・統合・所属企業の事業活動に対応した「法令違反リスク」についてイシュー・スポッティング・ツール(リスク・ハザードマップ)の作成・“法律”に基づく経営ではなく、...
リスクや課題の発見・特定するための具体的なスキルを実装するには、 ・まず、所属企業(自社)の事業活動の全容の把握と理解・所属企業における事業活動と法令体系との整理・統合・所属企業の事業活動に対応した「法令違反リスク」についてイシュー・スポッティング・ツール(リスク・ハザードマップ)の作成・“法律”に基づく経営ではなく、...
企業の役職員が、法的リスクやコンプライアンス課題を正しく認識把握できない事態に陥る原因としては、属人的なものもあります。 企業の役職員は、経営(効率的な金儲け)については詳しくても、法律の専門家ではありません。 法律の条文、思考枠組、運用メカニズム、限界領域の解釈、運用相場観、すべてが、腹が立つくらい、難解で高尚で、一...
さらに、法律の無知や無理解が、法的リスクの正しい認識・解釈を阻害します。 そもそも、 「法律は、常識とは無関係に、特に、経済人・企業人のバイアスの塊である『経済常識』『経営常識』『業界常識』と、むしろ対立する形で作られ、遵守を強制される」という前提が存在します。 その意味では、「自分の常識なり感覚なりを信じる経営」「迷...
我々の脳内には、リスクや課題の効果的発見・認知・特定を阻む「有害な情報解釈機能」が巣食っています。 正常性バイアスや楽観バイアスといわれるものです。 さらにいえば、「常識」自体、効果的なリスク発見を阻害します。 常識とは、物心つくまでに身に着けた偏見のコレクションを指します。 「人は皆、法を守る」 「企業においては、皆...
危機管理において最も重要なことは何でしょうか? 危機の予防でしょうか?危機の回避でしょうか?危機の転嫁でしょうか?危機への対応でしょうか?危機を小さくする営みでしょうか?危機を受け入れ、乗り越えることでしょうか?危機が現実化した場合のダメージコントロール(損害軽減化)でしょうか?危機対策のチーム作りや専門家の招集でしょ...
「チザイ」としては、特許や著作権や意匠権といった権利の範囲や内容や限界がクッキリ、ハッキリして、登録されて、対外的にも明瞭に権利として認識されるようなものを見てまいりました。 もちろん、一般に「チザイ」といえば、これら正式な権利となるようなものが代表選手ですが、ビジネスの世界においては、これらとは別に、「権利の範囲や内...
企業の知財に関する事件の報道を見ていますと、例えば、こういうニュースに接することがあります。 「2005年2月26日、東京地方裁判所は、特許権侵害訴訟において、日本水産の冷凍塩味茹枝豆特許(塩味茹枝豆の冷凍品及びその包装品の特許)を無効と判断し、日本水産の特許権に基づく損害賠償等の請求を権利濫用として許されないとして棄...
「『審査官をウマく丸め込み登録はしたものの、新規性、進歩性等の要件に問題があるエエ加減な特許権』」をブンブン振り回して、鼻息荒くライバル企業に差止・損害賠償訴訟を提起すると、カウンターパンチを食らうような形で裁判所から突然『特許無効』と宣言され、最後に泣きを見た、という事例についてお話します。 1998年、日本水産(ニ...
「知財を実際に最終的に取り仕切る特許庁や裁判所」において、実際、知財がどのような形で取り扱われているか、ということを述べてまいります。 具体例として、知財の代表選手である特許の場合を考えてみます。 特許権というと、「日本の特許出願件数40万件!」などという報道があったり、また、各種工業商品に「PAT.P(Patent ...
知的財産権については、政府が、2002年12月4日に、「知的財産の創造、保護及び活用に関する施策を推進すること」を目的とする知的財産基本法を作りました。 この、政府の「知的財産権を積極的に保護しますよ」というポーズを真に受け、「知的財産権のダークサイド」ともいうべき、産業技術や文化発展を阻害するようなマイナス面を無視し...