上場準備をするような規模の企業においては、すでに、社長をトップとする経営上の指揮命令系統は整備されているものと推察されます。
この統治秩序の整備は必須課題であり、当然のことです。
しかし、これは、ビジネス空間における遂行体制であり、いわば、シビリアン空間における指揮命令系統です。
他方で、安全保障課題に対処するミリタリー空間における遂行体制は脆弱、というよりも、明確に体制整備がされていない企業が多くみられます。
要するに、有事安全保障においては、
「状況を認知・観察・評価・解釈・展開予測する」
というのも1つの大きな課題であり、正解や定石なき営みであり、いってみれば、ゲームであり、ギャンブルです。
この
「状況を認知・観察・評価・解釈・展開予測する」
を、誰が責任を以てジャッジし、また、誰がジャッジの前提としての選択肢を整理するか、ということが、体制として必要不可欠です。
この点、ミリタリー空間におけるゲームのロジックやルールやプレースタイル(ソフト面)については、「正解や定石のないプロジェクト」の戦略を立案し、戦略的に遂行する1~11にまとめています。
また、 ミリタリー空間におけるゲーム遂行のためのチームビルディング(ハード面)については、正解も定石も不明なプロジェクトを推進するためのチーム体制を整える1~7に詳しく述べています。
著者:弁護士 畑中鐵丸 /著者所属:弁護士法人 畑中鐵丸法律事務所
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