01857_ミエル化・カタチ化・言語化・文書化とは

弁護士が、クライアントに「現在までに発生した事例を、1日毎に日記形式でいいので、ミエル化・カタチ化・言語化・文書化をお願いします。1日毎にアップデートしていってください 」と、お願いすることがあります。 弁護士が聞き取って代行することも可能ですが、ここに、貴重なおカネという資源を投入することは、クライアントのおサイフ状...

01856_スモールビジネス(個人事業)を立ち上げる際に検討すべき事柄

スモールビジネス(個人事業)の立ち上げ、具体的には、屋台を開業する場合もあるでしょうし、ネットで物販をする場合もあるでしょうし、開業医としてクリニックを立ち上げたり、あるいは、我々弁護士のような士業を立ち上げる場合もありますが、このような事業立ち上げの際に検討すべき事柄を整理しておきます。 1 ビジネスモデルのデザイン...

01855_「経営に問題を抱えながら、過剰な自尊感情のため、正しい助言を拒絶してしまい、問題を先送りしてしまう開業医」に対する指南メモ

科学の力は偉大です。 医学の力も偉大です。 しかし、「病気を治す」というだけでは、医者はこの世で存在することを許されません。 きちんと、「損益計算をして、採算を維持し、生活を支え、ゆとりを保ち、利益を留保・再投資する」という営みを成し遂げて、始めて、医者は、この世で存在することを許されます。 開業した医師の中には、以下...

01854_有事の際、自分に合う弁護士を探す視点その4

弁護士は、事態を予測し、想定した上で、時間的冗長性がある間に備える、という極めて価値ある提案をします。 それを、その場で聞き流した(何も対処せずにいる、というのは、結果的に、弁護士の助言・提案を聞き流したことになります)りしていると、時間と機会を喪失し、選択肢がなくなり、状況はますます悪化します。 にっちもさっちもいか...

01853_有事の際、自分に合う弁護士を探す視点その2

有事の際、法務相談中、弁護士の助言や提案を聞いて、「先生の話は難しすぎる」「先生の話はわかりにくい」「先生の話はあまりにも愚劣だ」「私を愚弄している」「私は客だ」と怒りを感じるのであれば、それは、弁護士が 「難しすぎて何を言っているかわからない」というのではなく、むしろ、しびれるくらい、腹立たしいくらいにわかりやすく、...

01852_有事の際、自分に合う弁護士を探す視点その1

「私には、この弁護士は合わない。私に合う弁護士は、話をわかりやすくかみくだいてしてくれる方だ」と、いうクライアントがいたとしましょう。 そのクライアントの視点は、どこにあるのでしょうか。 有事の際、法務相談では、誠実である弁護士ほど、腹立たしいほどの現実を伝えます。 「勝つため、有利に運ぶために、最善と考えられたもの」...

01851_弁護士の深謀遠慮を受け入れるか無視するか

弁護士の軍議(作戦協議)は、当然ながら、勝つため、あるいは勝率を上げるため、状況を改善するために、これを最優先の目的として行います。 特に、クライアントが、「管理資源や知的資源(状況認知資源や状況評価資源)や事務資源や対処資源が不足している」ような場合、「すべての事実や状況や経緯をミエル化・カタチ化・言語化・文書化・フ...

01850_弁護士のコミュニケーションスタイル_「目的優先、儀礼軽視」か、「目先の儀礼を尽くして、作戦目標を放棄する」か

有事の際、弁護士は、資源の効率的運用と、最善の結果の最速の実現のために、(クライアントへの忖度も含めて)作戦に障害となるようなものは、すべて無価値と判断し、物事を構築して実践することを徹底しています。 このような姿勢から、クライアントに対しては、「目的優先、儀礼軽視」のコミュニケーションを図ることとなります。 しかし、...

01849_有事の際、自分に合う弁護士を探す視点その3

法務相談を何度か受けているにもかかわらず、本業が忙しいからと、あるいは、そんなに大げさなことにならないだろうとタカをくくっていると、状況は悪化の一途をたどります。 時間的に緊迫し、選択肢すらないような状況になってから、混乱のあまり、「もうすべてにおいて無理」「家族や友人と相談したい」と、連絡をしてくるクライアントもいま...

01848_有事の際の依頼者が持つべきマインドセット_「軍事におけるシビリアン」である依頼者は、「総大将(プロジェクトオーナー)」の地位にあるとはいえ、どこまでいっても「有事のド素人」であることを自覚し、「ミリタリー」である専門家の助言に耳を傾けることが利口

有事の際、総大将(プロジェクトオーナー)は依頼者です。 状況判断権限および最終責任は、総大将(プロジェクトオーナー)である依頼者にあります。 一般的に、有事の素人(軍事におけるシビリアン)である依頼者は、有事のプロ(軍事におけるミリタリー)である弁護士の「状況に対する認知、評価、解釈、展開予測」を異議なく採用します。 ...