01500_ゴーイング・コンサーン(「企業は永遠の生命を持つ」という前提ないし仮定)は、強引なコンサーン_3
倒産する会社には何らかの共通する特徴が存在します。 弁護士や経営コンサルタント、その他「会社の中枢と直接コンタクトを持ち、倒産に関わった経験を一定量有する専門家」が見ると、いかに経営陣が糊塗隠蔽しようが、「この会社はヤバイな」という兆しのようなものが見えるのです。 著者の経験したケースを申し上げます。 ある会社は、見た...
倒産する会社には何らかの共通する特徴が存在します。 弁護士や経営コンサルタント、その他「会社の中枢と直接コンタクトを持ち、倒産に関わった経験を一定量有する専門家」が見ると、いかに経営陣が糊塗隠蔽しようが、「この会社はヤバイな」という兆しのようなものが見えるのです。 著者の経験したケースを申し上げます。 ある会社は、見た...
倒産を考えている企業や、倒産状態になってしまった企業は、「倒産しそうだ」「来月にはヤバイ」「倒産の準備をしている」「手形が落ちそうにない」などと予定を公表することはしません。 こんなことをしたら、ほぼ全ての債権者がハイエナのように押し寄せて、却って大混乱にな ってしまうからです。 したがいまして、企業が倒産する場合、債...
今から20年とか30年前。 元号が昭和だった時代。 企業というのは、滅多に倒産しないものでした。 昭和時代、「学校を出て就職した企業が定年退職するまでに倒産してなくなる」などということは滅多に耳にすることはありませんでした。 決して潰れることのない企業に就職した我々のオトーサンたちは、「終身雇用」という、現在で は死語...
法的トラブルに遭遇し、行き詰ってくると、ほぼ全員といっていいほど認知能力が下がり、正しい思考ができなくなるようです。 「不安やストレス、焦り、緊張、パニックは、人を愚かにする」ということは、経験上ご理解いただけると思います。 「ヤバい! これは、訴訟が起こされ、大変なことになりそうだ……」という危機感を抱いた時点で、大...
企業法務組織を構築にあたり、企業法務活動を担う社内外の当事者について整理しておきます。 「企業法務」という企業における法務上の安全保障や有事対応といった活動を担当するのは、法務部や法規室等の企業内法務セクションと顧問弁護士だけと思われがちですが、企業法務を担うのはこれらの部門・人員だけに限りません。 企業法務は、企業の...
企業法務の活動を正しく理解し、位置づける上では、倫理、道徳、伝統文化、環境問題、社会貢献、CSRといった「非法務活動(あるいは疑似法務活動)」と企業法務の関係性を概念整理(概念区分)し、このような「非法務活動」を「本来の企業法務活動」に混在させないことが極めて重要です。 学者や実務家の中には、コンプライアンス法務に企業...
「法人」という概念は、よく聞く言葉ですが、実はまったく理解できない法律概念の1つと思われますので、法人制度について解説します。 法人の対義語は、自然人です。 生身の人間です。 法人とは、「法」律によって特別に人扱いしてあげる、バーチャル「人」間のことを指します。 たとえると、アイドルグループとかプロスポーツチームとか野...
弁護士は、クライアントの利益を徹底的に守らなければなりませんし、高度で厳格な守秘義務を負っていることから、クライアントにとって不利な事柄は黙っていても差し支えありません。 すなわち、職業倫理上、弁護士は、クライアントにとって有利なことを、詳細に、何度も何度も、証拠(と周辺の事情)をつけて、声高に主張しますし、クライアン...
「ウソつきは、ドロボーのはじまり」 といいますが、ウソをつくことは罪なのでしょうか。 「ウソつき」行為一般を処罰する法律はありません。 考えてみれば、当たり前の話です。 お世辞をいったり、年齢をごまかしたり、武勇伝を語ったり、ウソをついたことすべてを犯罪にしていたら、社会はギスギスしたものになりますし、癌の告知など、真...
本ケーススタディーは、事例及び解説の概要・骨子に限定して要約・再構成したものです。詳細をご覧になりたい方は、「会社法務A2Z」誌 2020年3月号(2月25日発売号)に掲載されました連載ケース・スタディー「鐵丸先生の 生兵法務(なまびょうほうむ)は大怪我のもと!」百三十二の巻(第132回)「倒産危機! 救いの手は助け舟...