00860_日本企業が海外進出に失敗するメカニズム5:「アジア進出に成功する企業」が徹底して行う、目的達成のための行動原理
ビジネスの目的が客観性と合理性を維持しているかどうかを検証するテストとして「SMART基準」によるチェックというものが存在します。 「アジア進出に成功する企業においては、徹底した現実的で合理的な観点で、植民地時代の欧米列強諸国の企業の進出とほぼ近似するようなマインドとビヘイビア」で怜悧さをもっています。 具体的に、アジ...
ビジネスの目的が客観性と合理性を維持しているかどうかを検証するテストとして「SMART基準」によるチェックというものが存在します。 「アジア進出に成功する企業においては、徹底した現実的で合理的な観点で、植民地時代の欧米列強諸国の企業の進出とほぼ近似するようなマインドとビヘイビア」で怜悧さをもっています。 具体的に、アジ...
日本のドメスティックな企業が敢行する「海外進出」事業について、その目的の妥当性・合理性を評価検証してみます。 ここで、最近のトレンドを踏まえて、「中国やその他アジア各国に進出する」というケースを分析してみましょう。 まず、そもそも、なぜ、中国やその他アジア各国に進出するのでしょうか? その経済的意味はどこにあるのでしょ...
そもそも、ビジネスの目的設定は 1 カネを増やす2 出て行くカネを減らす3 時間を節約する4 手間・労力を節約する のいずれかに収斂させ、かつ合理的な目的設計を行うべきであり、そうでないと時間と労力とコストを散々浪費した挙句、無残に失敗し、結果、企業そのものを危険な状況に陥らせます。 では、ビジネスの目的自体が、前記の...
中国進出をやらかして失敗するような中堅中小企業の経営者は、「目的が未整理で、頭脳が混乱した状態」で経営判断しているから、ということが原因で愚かなことを仕出かし、悲惨な状況に陥るのだと考えられます。 営利を追求することをメインミッションとする組織である企業の目的設定・経営判断の方向性としては、 1 カネを増やす2 出て行...
2010年ころになってから、「中国進出ブーム」なるものが日本の全産業界を席捲しました。 その当時の経営者向けのメールマガジン等を見てみますと、「国連『世界人口白書』によると、世界の総人口が70億人を突破する予定です。そのうちの人口のトップは、約13億人で中国。単純に考えて、世界の5人に1人は中国人という計算です。この国...
古くは豊臣秀吉の朝鮮出兵、また、時代が近くなると、満州で一旗上げる話や、ハワイやブラジルへの移民話、さらには、バブル期のロックフェラーセンターやハリウッドの映画会社買収話など、日本人は、国際進出というものを安易に考えすぎる気質があるようで、毎度毎度バカな失敗を繰り返してしまいます。 国際進出は、情報収集も情報分析も国内...
企業において、起死回生の一発逆転の秘策が奏功した例はほぼ皆無であり、余計なことをすると却って死期を早める結果に終わる例が多い、というお話を申し上げました。 実際、スポーツもののドラマやヒーローものをみていると、主人公が起死回生の秘策を編み出し、土壇場で一発逆転を行うシーンがみられますが、これはあくまで虚構の世界の話であ...
2015年から、 「デフレ脱却のため、異次元ともいえるレベルで金融の量的緩和(通貨供給量の増加)で、経済が再び成長する」という社会実験(アベノミクス)が行われはじめました。 しかしながら、この政策によって「高度経済成長時代のような継続する右肩上がりが再来する」という事態に至ることは、およそ想定困難です。 確かに、アベノ...
問屋(卸売販売業)もB to B流通業の代表選手のような業界ですが、この業界においても再編合理化の大きな嵐が今後吹き荒れることが予想される業界です。 「きちんとした役割や付加価値を提供するわけでもなく、意味もなく流通経路に居座り口銭をはじいているだけの問屋業態」などは、突然淘汰される危険性が高いと思われます。 「そうは...
江戸時代以前から、「○○御用達」というものが商人のブランドの一つを形成してきたことからも判るように、「役所から仕事をもらえる」ということは商売人にとって一種のステータスとなっていました。 公共工事その他の役所とのビジネスというのは、B to B取引の中でも最も大きな法人組織相手の取引(その意味では、B to G、Bus...