01222_調達・製造法務>購買法務、品質法務、環境規制対応法務、偽装対策法務及びPL対策法務。経営資源「モノ」の調達・活用に関する個別法務課題>調達・製造法務(フェーズ1)>アセスメント・環境整備フェーズ>法令環境>設備建設等

「モノ」を作る企業が一定規模の工場を建設し、稼働させる際には、以下のように様々な法令上の規制が働きます。 これらの規制は、一見地味な法務テーマですが、近年、地域住民による環境に対する意識は高まっています。 事例のように、環境破壊関連の法令違反行為に対しては、大きく報道され、厳しい社会的非難と企業価値の低下を招きかねませ...

01221_調達・製造法務>購買法務、品質法務、環境規制対応法務、偽装対策法務及びPL対策法務。経営資源「モノ」の調達・活用に関する個別法務課題>調達・製造法務(フェーズ0)>課題概要と全体構造>課題と対応の基本その2

(1)経営資源「モノ」に関する企業活動の質的な変化 経営資源である「モノ」に関する企業活動は、質的な変化が急激に進んできています。 「モノづくりは日本産業のお家芸」との言葉に代表されるように、これまでの日本企業は、使い勝手がよく、安全・高品質で、値頃感のある「モノ」を作り出すことを得意としていました。 そして、日本企業...

01220_調達・製造法務>購買法務、品質法務、環境規制対応法務、偽装対策法務及びPL対策法務。経営資源「モノ」の調達・活用に関する個別法務課題>調達・製造法務(フェーズ0)>課題概要と全体構造>概説、課題と対応の基本その1

1 概説 企業が事業を展開する上では、「モノ」という経営資源との関わりなしに進めることはできません。 歴史的には、商業が「モノ」の製造や取引を中心に展開され、これに合わせて取引法務・契約法務が発展してきましたので、「モノ」と契約法務の関わりは最も古くから存在し、その意味では「モノ」に関わる法務(調達・製造関連法務)は成...

00746_モノのマネジメント(製造・調達・廃棄マネジメント)における企業法務の課題6:製造委託先との関係構築

製造現場のマネジメント課題として「性悪説及びリスク・アプローチを徹底した事故予防マネジメント」のモデルを構築・実施することが重要ですが、OEMなどの方法で、製造を社外の会社等に委託している場合の品質管理マネジメントについても同様のモデルで関係構築をすることになります。 かなり前になりますが、北海道の食品加工会社が、牛肉...

00745_モノのマネジメント(製造・調達・廃棄マネジメント)における企業法務の課題5:トップ・マネジメントによる製造現場の不祥事情報の早期把握の重要性

モノのマネジメント(製造・調達・廃棄マネジメント)において、トップ・マネジメントによる製造現場の不祥事情報の早期把握を可能にするシステムの構築と運用は極めて重要です(前提として、楽観バイアスや正常性バイアスを克服し、性悪説に立って、「製造現場では、日々、あるいは時々刻々、漏れ抜けやチョンボ、ミスやエラーといった不祥事の...

00744_モノのマネジメント(製造・調達・廃棄マネジメント)における企業法務の課題4: リスク・アプローチによるコンプライアンス体制構築

賞味期限改竄事故を防止する観点から菓子製造業におけるコンプライアンス体制構築が行われた例を紹介したいと思います。 かなり前の話になりますが、ある老舗和菓子メーカーで、賞味期限改竄事件が発生しました。 この事件ですが、「夏場に製造日と消費期限を偽ったことがある」という内部告発が某保健所に届き、その結果、JAS法(食品の品...

00743_モノのマネジメント(製造・調達・廃棄マネジメント)における企業法務の課題3: 製造現場管理や製造委託先管理にまつわる法務課題

1 モノ作りに関するトラブルの増加傾向 自動車や温風機の欠陥隠蔽問題、食品に関わる原産地表示や賞味期限偽装の問題や廃棄物処理や環境汚染問題等、近時、製造現場でのトラブルが頻出しています。 「モノ」の中でも、消費者の口に届き、人の健康や生命を奪う結果を招来しかねない食品製造に関しては、表示偽装事件が相次いでいます。 農林...

00742_モノのマネジメント(製造・調達・廃棄マネジメント)における企業法務の課題2: 製造拠点の海外移転にまつわる法務課題

1 海外進出ブーム 製造業の環境として、大量かつ安価な労働力を引っさげた新興国が強力な価格競争力で勝負を挑んできており、日本の各メーカーは非常に苦しい立場に置かれている、と述べました。 このような状況下で、国内のメーカーは、安価な労働力を求めて、海外、特に、中国をはじめとするアジア諸国へ製造拠点を移そうという動きがみら...

00741_モノのマネジメント(製造・調達・廃棄マネジメント)における企業法務の課題1: モノつくり環境の変化

1 かつて“世界の工場ニッポン”と呼ばれた時代 もうすでにはるか昔の“歴史の話”になってしまうのですが、日本が「世界の工場」と呼ばれた時代がありました。 すなわち、冷戦時代においては、日本は、「フツーのものをフツーの値段でフツーに作れる」という稀有な工業国家として、西側世界の生産機能の大半を引き受けていたのです。 経済...

00519_賃借人が破産に至った場合、賃貸人が破産を理由に解除することは可能か?

賃借人が破産に至った場合、賃貸人は、賃料の支払いが見込めないことから解約を申し込めるでしょうか。 この点、旧民法には、賃借人の破産に基づき解約申入れが可能と読める条文がありましたが、破産法の改正に伴い廃止され、現在では、賃貸借契約については、破産管財人のみしか解除できないといった立て付けとなっています(破産法53条1項...