00747_カネのマネジメント(ファイナンシャル・マネジメント)における企業法務の課題1:企業の経営資源としてのカネの意義・重要性
1 企業の経営資源としてのカネの重要性 企業の運営・存続にとって最も貴重な経営資源は「カネ」といえます。 かのホリエモンは、「カネさえあれば買えないものはない。女の心もカネで買える」と言って物議をかもしましたが、表現の品位は別として、これは核心をついた発言です。 「カネ」さえあれば、ヒト、モノ、チエその他の経営資源はい...
1 企業の経営資源としてのカネの重要性 企業の運営・存続にとって最も貴重な経営資源は「カネ」といえます。 かのホリエモンは、「カネさえあれば買えないものはない。女の心もカネで買える」と言って物議をかもしましたが、表現の品位は別として、これは核心をついた発言です。 「カネ」さえあれば、ヒト、モノ、チエその他の経営資源はい...
本ケーススタディの詳細は、日経BizGate誌上に連載しました 経営トップのための”法律オンチ”脱却講座 シリーズのケース21:貸せない額じゃないけど、情実融資を拒否したい!をご覧ください。 相談者プロフィール:株式会社ミセス・アツコ 代表取締役 具足 敦子(ぐそく あつこ、61歳) 相談概要:...
本ケーススタディの詳細は、日経BizGate誌上に連載しました 経営トップのための”法律オンチ”脱却講座 シリーズのケース4:名板貸し(ないたがし)リスクにご注意ををご覧ください。 相談者プロフィール:株式会社三屋根屋 代表取締役 三屋根 誠一(みやねや せいいち、51歳) 相談概要:相談者は、...
株式には経済的な価値がありますので、質入れや譲渡担保の対象となります。 ですので、株式を担保に差し入れることで、金融を得ることができるとされています。 しかしながら、非上場株式においては、株式市場に上場された株式のように評価が客観的に定まっているわけではなく、その株式の価値を算定することは極めて困難ですので、純粋に担保...
まず、「譲渡担保」とは、担保のために、「目的物」自体を債権者に譲渡するという制度で、動産などではよく知られています。 次に、「債権譲渡担保」とは、債務者がその取引先(第三債務者といいます)に対して持っている売掛債権などを「目的物」として譲渡することで、担保権を設定することをいいます。 このような、企業の事業活動の一部で...
抵当権者としては、不動産の価格が低迷している時点では、「もうちょっと待ってみて、不動産価格が上がってから、競売を実施したい」という希望を持つことがあります。 この場合、自分に優先する抵当権者が競売を実施するのであれば、自分に優先する抵当権者が既に存在することを覚悟して抵当権者となったのですから、まだ諦めがつくかもしれま...
抵当権とは、不動産の占有を移転しないまま、債務の担保とした不動産について、他の債権者に先立って自己の債権の弁済を受ける権利をいいます。 平たくいえば、不動産を借金のカタに入れるが、時が来るまではそのまま使うことが許されるけれども、借金が払えないと(つまり、債務不履行が発生した場合です)、抵当権が実行=競売にかけられてし...
金商法の規制の大きな柱のひとつが、資本市場(株式・社債市場等)への正しい情報提供であり、「資本市場を用いて金融を行う企業の価値が、必要十分な正しい情報に基づいて評価される環境」をつくるため、さまざまな規制や罰則が設けられています。 金商法は、上場企業、すなわち「資本市場という社会インフラを利用して多数の投資家らから資金...
数十年前までは、わが国の産業金融は、銀行の提供する間接金融が中心でした。 資本市場は「一攫千金を夢見る相場師たちの鉄火場」としてみられており、証券会社の地位や役割が低かったこともあり、直接金融、すなわち資本市場を通じた企業の金融システムはあまり重要視されていませんでした。 しかしながら、現代の資本市場は、「限りある金融...
例えば、評価額3億円程度の不動産を担保に取って、5億円貸すのは、極めてリスキーといえます。 地方銀行や信金・信組で、こういうリスキーな融資が行われることがありますが、この種の経済合理性のない融資は、法律上、背任という犯罪行為となりますし、実際、この種のことが露見して、逮捕者が出たり、自殺者が出たりしていることは皆さんご...