00357_実績の乏しい「割引」表示をした場合のリスク

景品表示法とは、正式には不当景品類及び不当表示防止法といいます。 消費者は、商品を購入するにあたり、より質の高いもの、より価格の安いものを求めますし、商品を販売する事業者等はそのような消費者の期待に応えるため、他の事業者の商品よりも質を向上させ、また、より安く販売する努力をし、このような過程を通じて市場経済が発展してい...

00355_越境EC(外国人に日本の商品をネットで売る)の準拠法

場所や当事者などの要素に外国が絡む渉外的な法律関係には、「どこの国の法律により規律されるのか」という問題があり、規律する国の法律を「準拠法」と呼びます。 わが国の法の適用に関する通則法(通則法)7条によれば、私人同士の契約の成立や効力についての準拠法は、当事者が契約の際に合意した国の法律となります。 仮に契約の際に準拠...

00342_消費者団体訴訟リスクの本質

民事訴訟においては、争いを解決するための手段である「判決」に実効性を持たせるために、自分の権利の実現を求める者本人が「原告」となり訴えを起こす必要があります。 すなわち、可哀そうで見ていられないという理由で、見ず知らずの第三者が「原告」となり、民事訴訟を提起するということは原則としてできません。 民事訴訟法においては、...

00292_特定商取引法の適用を受けなければやりたい放題か?

特定商取引法の適用を受けない業種の場合、面倒な書面交付は不要、クーリングオフも適用なし、さらには再勧誘もOK、など「何でもアリ」ということになるのでしょうか? 答えはNOです。 特定商取引法の適用対象は、法律の名称のとおり、「特定」の商品・役務に限定されておりますが、この適用を受けない場合であっても、B2Cビジネスを広...

00291_IT関連サービスの販売への、特定商取引法上の「電話勧誘販売」規制の適否

商品を販売したり何かしらのサービスを提供することを目的として、電話で消費者を勧誘して、その後の手続きはすべて郵便で済ませてしまう取引を「電話勧誘販売」といいます。 電話勧誘販売は、買主が直接お店に行って何かを選ぶのと異なり、不意に電話で勧誘を受けることから簡単に購入を決定してしまったり、周囲に人がいないことから強引に商...

00231_企業法務ケーススタディ(No.0187):特商法規制なければやりたい放題!?

相談者プロフィール: 株式会社ゲット・フライング 代表取締役 大鳥 優子(おおとり ゆうこ、25歳) 相談内容: 先生こんにちは。今日ご相談に来たのはですね、新規設立する会社のことなんです。ご存知かもしれませんが、私は昨年末にこれまで務めていた秋葉原電気という、電話やインターネットの回線業者をやめて、独立する...

00212_企業法務ケーススタディ(No.0167):消費者相手の契約はやりたい放題?

相談者プロフィール: 平成生命保険株式会社 法務部二係 係長 汀角 マキ子(ていすみ まきこ、46歳 ) 相談内容: 先生、今日は他の件のご相談と一緒に、この度改変しました約款をチェックしていただきたいのですが。少し前に年金の未納問題が話題になりましたけれど、最近、契約者様の保険料不払いも問題になっていまして...

00198_企業法務ケーススタディ(No.0153):行き過ぎたエコ表示へのおとがめ

相談者プロフィール: チャラ・ビューティー株式会社 代表取締役 茶良 慎吾(ちゃら しんご、29歳) 相談内容: せ~んせ~い!ご無沙汰してます。本日は、新商品の相談に来ましたよっと。これまで、いろんなものを売ってきたけど、今はエコに敏感なギャル向けにターゲットを絞った美顔器、『チャラ・ビューティー・スーパー...

00161_企業法務ケーススタディ(No.0116):ネガティブオプション販売の問題点

企業から、顧問弁護士に対して、以下のような法律相談が持ち込まれた場合の助言方針を検討してみます。 相談者プロフィール:株式会社ウオゴコロ 代表取締役 光嶋 裕男(みつじま ひろお、26歳) 相談内容: 華やかだったころは良かったよな。覚えてるかい?俺が発明して爆発的にヒットしたダイエットサプリ「カゲロウ」。ど...

00157_企業法務ケーススタディ(No.0112):会社に売りつけられた商品をクーリングオフせよ!

企業から、顧問弁護士に対して、以下のような法律相談が持ち込まれた場合の助言方針を検討してみます。 相談者プロフィール:市川メンテナンス株式会社 代表取締役 市川 蛇男(いちかわ へびお、33歳) 相談内容: 自動車の販売から修理までをするわが社は、私が継いだ後、規模を拡大中です。ただ、拡大がちょっと早すぎて、...