00868_「正解や定石のないプロジェクト」の戦略を立案し、戦略的に遂行する5: 正しく課題をみつける

「正解や定石がなく、常識が通用しない、イレギュラーでアブノーマルなプロジェクト」を進める上で、状況を正しく認知・解釈し、環境や相場観を把握し、そして、現実的で、達成可能で、経済的に意味のある目的が設定された、としましょう。 また、その目的は、「あいまいで、多義的な解釈を招く、目的」ではなく、「具体的な完成予想図」であり...

00867_「正解や定石のないプロジェクト」の戦略を立案し、戦略的に遂行する4: 正しい目的を設定する

おそらく、皆さんは、学校の先生や、お父さんやお母さんから、「努力は尊い。結果が全てではない。努力はいつか報われる。失敗をおそれるな」といった類の話を聞いて育ったかもしれません。 しかし、これらは、「正解や定石のないビジネスやプロジェクトのマネジメント」の世界では、圧倒的間違いといっても過言ではないほど、愚劣で有害な妄想...

00865_「正解や定石のないプロジェクト」の戦略を立案し、戦略的に遂行する2: 正しい戦略リテラシーを実装する

学校教育では、「努力は尊い。結果がすべてではない。努力はいつか報われる。失敗をおそれるな。とにかく我武者羅に突き進め。考えるな、感じろ。熱いハートにしたがえ。ダメでも次がある」という趣旨のリテラシーが洗脳(そもそも学校教育というのは、未熟の脳に特定の思想や価値観を植えつけるものであり、社会的なコンセンサスを背景にした、...

00864_「正解や定石のないプロジェクト」の戦略を立案し、戦略的に遂行する1:「逃げるが勝ち」「出口戦略」の重要性

まず、前提として、目の前にある業務の課題は、「正解とやり方がわかっていて、経験さえあれば誰がやっても同じ結果が期待できる、陳腐なルーティン」ではなく、「正解がなく、あるいは正解があるかないかすらわからない、定石も不明で、誰も経験がない、未知のプロジェクト」という前提です。 新規事業の立ち上げかもしれませんし、M&...

00854_ビジネスにおける「起死回生の一発逆転策」の危険性

企業において、起死回生の一発逆転の秘策が奏功した例はほぼ皆無であり、余計なことをすると却って死期を早める結果に終わる例が多い、というお話を申し上げました。 実際、スポーツもののドラマやヒーローものをみていると、主人公が起死回生の秘策を編み出し、土壇場で一発逆転を行うシーンがみられますが、これはあくまで虚構の世界の話であ...

00805_事業承継の実施前提としての課題

1 事業承継とは 事業承継とは、事業を後継の者に引き継ぐことですが、同族企業(株式非公開会社)におけるビジネステーマとして、最近、取り沙汰されるようになってきました。 事業承継がホットな話題になってきた理由としては、いわゆる団塊の世代の方々がリタイア時期を迎えるようになったからだと言われています。 すなわち、第二次世界...

00666_企業法務ケーススタディ(No.0224):不動産保有会社を格安M&A?

本ケーススタディの詳細は、日経BizGate誌上に連載しました 経営トップのための”法律オンチ”脱却講座 シリーズのケース31:不動産保有会社を格安M&A?をご覧ください。 相談者プロフィール:富沢商事株式会社 代表取締役社長 富沢 松夫(とみざわ まつお、66歳) 相談概要: 新しいチェーン店...

00648_合弁事業(ジョイントベンチャー、あるいはジョイベン)を行う上での法的リスクと予防・排除の基本(合弁契約作成の基本的方向性)

合弁事業については、例として適切とはいえませんが、犯罪も事業も、リスクのある行為を行うという点では同じなので、アナロジーとして、共犯事例を使って、解説します。 一般的に、共犯におよぶ場合、2人以上の者が、共同して犯罪を実行する意思を形成し、犯罪実現に向けて共同するという「相互利用補充関係」が形成されることで、単独犯の場...

00647_合弁事業(ジョイントベンチャー、あるいはジョイベン)を行う上での法的枠組

合弁事業を行う際、どのような法的枠組みを使って、この経済的プロジェクトを具体化・現実化させていくのでしょうか? 民法上の組合(パートナーシップ)や有限責任事業組合(LLP)といった組合の形式や、合同会社(LLP)と言われる特殊な法人を作る場合もありますが、一般的に用いられる(圧倒的に多くの)合弁事業の運営主体は、株式会...

00646_合弁事業(ジョイントベンチャー、あるいはジョイベン)を行う経済的動機・背景

合弁事業(“Joint Venture”略して「ジョイベン」などと呼ばれる)とは、2社以上の会社が共同で経営資源を持ち寄り、1つの事業を立ち上げることをいいます。 企業が合弁事業を行うのにはいくつか理由がありますが、その大きな理由の1つとしては、リスクの分散が挙げられます。 特に、規模が大きく新しい事業を立ち上げようと...