00757_チエのマネジメント(知的財産マネジメント)における企業法務の課題6:「知財」における行政(特許庁)と司法(裁判所)の対立
企業の知財に関する事件の報道を見ていますと、例えば、こういうニュースに接することがあります。 「2005年2月26日、東京地方裁判所は、特許権侵害訴訟において、日本水産の冷凍塩味茹枝豆特許(塩味茹枝豆の冷凍品及びその包装品の特許)を無効と判断し、日本水産の特許権に基づく損害賠償等の請求を権利濫用として許されないとして棄...
企業の知財に関する事件の報道を見ていますと、例えば、こういうニュースに接することがあります。 「2005年2月26日、東京地方裁判所は、特許権侵害訴訟において、日本水産の冷凍塩味茹枝豆特許(塩味茹枝豆の冷凍品及びその包装品の特許)を無効と判断し、日本水産の特許権に基づく損害賠償等の請求を権利濫用として許されないとして棄...
「『審査官をウマく丸め込み登録はしたものの、新規性、進歩性等の要件に問題があるエエ加減な特許権』」をブンブン振り回して、鼻息荒くライバル企業に差止・損害賠償訴訟を提起すると、カウンターパンチを食らうような形で裁判所から突然『特許無効』と宣言され、最後に泣きを見た、という事例についてお話します。 1998年、日本水産(ニ...
「知財を実際に最終的に取り仕切る特許庁や裁判所」において、実際、知財がどのような形で取り扱われているか、ということを述べてまいります。 具体例として、知財の代表選手である特許の場合を考えてみます。 特許権というと、「日本の特許出願件数40万件!」などという報道があったり、また、各種工業商品に「PAT.P(Patent ...
知的財産権については、政府が、2002年12月4日に、「知的財産の創造、保護及び活用に関する施策を推進すること」を目的とする知的財産基本法を作りました。 この、政府の「知的財産権を積極的に保護しますよ」というポーズを真に受け、「知的財産権のダークサイド」ともいうべき、産業技術や文化発展を阻害するようなマイナス面を無視し...
知的財産権については、「法律の専門家である弁護士ですら『知的財産紛争は一切取り扱わない』というスタンスを取る者も出るほど、取扱がやっかいな法務課題である」といえますが、そもそも「知的財産権の正体」とは一体何なのでしょうか? ここで、知的財産権の正体をわかりやすくお伝えするため、メタファー(暗喩)を用いて、解説します。 ...
かつての産業経済は、一定の規格のモノを安価かつ大量に生産し、これを大量に消費することにより成り立っていました。 しかし、農業における「豊作貧乏」という事態のように、社会にはモノがあふれ、逆に過剰となったモノは地球環境にとって有害である、とすら言われ、企業の責任として「無駄なゴミを作り出すな。廃棄物の回収に責任をもて」と...
どんな人間も、人間である限り、カネの欲には勝てません。 ====================>引用開始宗教法人の高野山真言宗(総本山・金剛峯寺、和歌山県高野町)の宗務総長が宗団の資産運用を巡り交代した問題で、外部調査委員会が損失額を当初の約6億9600万円から約17億円に訂正していたことが明らかになった。(2013...
「企業がカネの問題でつまづいたケース」としては、別にバクチで儲けてやろうと色気を出して失敗した、というわけではないものの、「うまく節税しようとして、節税商品あるいは節税スキームに手を出して失敗した」という例もよく聞かれます。 その昔、興行用の映画フィルムを使った節税商品等、民事組合のパススルーシステム(組合の損金を直接...
「(具象化された価値そのものである)カネ」については、その価値の重大性や、移転が簡単に行えることから事故発生の可能性が高く、取扱に慎重さが要求されますし、「カネ」を抽象化・観念化した形而上の価値としての「信用」については、取り扱う上で、慎重さに加え、技術的難解さのため、一定の知的水準が要求されます。 このため、「カネ」...
企業はその活動のための資金を様々な調達先から手に入れます。 企業の資金調達方法をかなり大雑把に分けると、「調達した後、返さなくてはいけないお金」と「一度調達してしまったら、スポンサーに返さなくてもいいお金」の2種類に分けられます。 こういう言い方をすると、この世知辛い世の中で「返さなくてもいいお金」なんていう代物なんて...