敵対的買収者として、TOBを仕掛けた側からすると、TOBの成否がM&Aの成否を決するといえるでしょう。
そのような有事において買収対象者が頼るのがホワイトナイトの出現です。
ホワイトナイトとは、敵対的TOB等がなされた場合に、友好的な立場の企業に対し第二者割当増資等を行うことで、敵対的TOBの不成立を目指すものです。
具体的には、北越製紙を巡る事件における日本製紙の存在がこれにあたります。
したがって、買収側としては、ホワイトナイトが出現する隙を与えず、一気呵成に手続を進める、ということが予防法務の最善の策であるということができます。
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著者:弁護士 畑中鐵丸 /著者所属:弁護士法人 畑中鐵丸法律事務所
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