01681_企業法務スタンダード/企業法務担当者(社内弁護士)として実装すべき心構え・知見・スキル・仕事術、所管すべき固有の業務領域(24)_課題対応に最適な企業法務弁護士の発見・調達・運用スキル

課題対応に最適な企業法務弁護士の発見・調達・運用スキル、くだけた言い方をしますと、法務リスクをきちんと制御して、自分の大手柄にするために必要な、弁護士の見つけ方・使いこなし方・つきあい方も
「企業法務担当者(社内弁護士)として実装すべき心構え・知見・スキル・仕事術、内製化すべき(外注すべきでない)固有の業務分野」
の重要な1つです。

しかしながら、この種の外注管理スキルについては、まったくといいほど本に書いていませんし、ロースクールや司法研修所でも教えてくれませんし、誰も口にしません。

00764_社外弁護士への外注スキル1:法務担当者の外注スキルの意義・重要性

外注管理の前提として、外注先が何者で、どのようなスキルがあり、相場的に正しいコストかどうかを知っておく必要があります。

00765_社外弁護士への外注スキル2:外注先業者たる弁護士の実体と生態(1)弁護士バッジをもらうまで
00766_社外弁護士への外注スキル3:外注先業者たる弁護士の実体と生態(2)弁護士に専門分野があるのか?
00767_社外弁護士への外注スキル4:外注先業者たる弁護士の実体と生態(3)弁護士の実態把握と能力検証
00768_社外弁護士への外注スキル5:外注先業者たる弁護士の実体と生態(4)弁護士を上手に使いこなすコツ

外注先が決まったら、コスト管理(予算管理)・期限管理・品質管理といった営みが必要になります。

また、
「外注」は「丸投げ」
であってはならず、また、外注先は、弁護士といえども、全面的に信用するべきではなく、全面的に信用して管理を放棄するのは、法務担当者としての任務懈怠と言われても仕方ありません。

外注先の機能限界を前提とした危機管理も外注管理の必須の内容です。
すなわち、
1 代替性:その外注先以外に外注できる外注先を保持して接点を保っておく。
2 繁閑性:繁閑状況を知っておき、発注量などを制御する。
3 以上の前提として、外注先を「任せれば安心」と慢心せず、緊張感をもって関係構築する。常に、繁閑性や品質や対応力の限界がありうることを想定し、代替候補のリストアップと関係構築も視野に入れた準備を怠らない。実務はマネできないにしても、よく知っておく。任せっぱなしではなく、必要に応じて、全体のつなぎ合わせ(編集と統合)による最適化まで手をつっこんで参画する。
4 うまくいかない場合、単に外注先担当者にプレッシャーをかけたり、上層部に平謝りをするだけでなく、どこをどう改善するべきかまで課題特定し、改善のための代替プランを提案するつもりで、冷静に観察する。
といった心構えや営みが必要となります。

00769_社外弁護士への外注スキル6:外注先業者たる弁護士の実体と生態(5)弁護士の競争調達と外注管理

著者:弁護士 畑中鐵丸 /著者所属:弁護士法人 畑中鐵丸法律事務所

【本記事をご覧になり、著者・所属法人にご興味をお持ちいただいた方へのメッセージ】
当サイトをご訪問いただいた企業関係者の皆様へ
当サイトをご訪問いただいたメディア関係者の皆様へ
当サイトをご訪問いただいた同業の弁護士の先生方へ

企業法務大百科® 開設・運営:弁護士法人 畑中鐵丸法律事務所

弁護士法人畑中鐵丸法律事務所
弁護士法人畑中鐵丸法律事務所が提供する、企業法務の実務現場のニーズにマッチしたリテラシー・ノウハウ・テンプレート等の総合情報サイトです