01873_交渉に失敗する人間がよく口にする言葉

「だろう」「べきだ」「はずだ」という言葉は、交渉に失敗する人間がよく口にする言葉です。 「だろう」「べきだ」「はずだ」は、身勝手な妄想の上に作戦計画前提を立脚することを端的に表す言葉であり、作戦立案上の知性の欠如を物語っています。 相手は、こちらからの提案に対し、 「若干ながらも汲み取ってくれる」 意思は、ないのですか...

01872_企業のトップとは

企業とは何でしょうか? 個人事業と何が違うのでしょうか? これについては、 でお伝えしているとおりです。 企業のトップは、「企業のメカニズムを理解し、持続可能な形で、組織を運営して、できる限り長く組織を存続させる」というミッションを与えられ、それにふさわしい能力と責任感を実装する、ただ、それだけかと考えます。 もちろん...

01871_プロジェクト目的達成と受験勉強の酷似性

予防法務であれ紛争法務・臨床法務であれ、法務についての作戦を遂行する実務家としては、作戦目的に「正邪」はありません。 ただ、作戦合理性があるだけです。 目的を達成するのは、 「正しい人間」 ではありません。 「強い人間」すなわち、「合理的で、(ズル)賢く、素早く、他人に期待せず、自分にできることに徹して、努力した、強い...

01870_事業承継の本当の姿

オーナー経営者が、老いを意識したり病気になったりすると、「事業承継」を口にします。 ところが、ほとんどのオーナー経営者の言動をみるかぎり、本音は、「事業承継」ではなく、「院政を敷くこと」です。 「事業承継」とは、「会社の譲渡」や「経営の移管」であり、「院政を敷くこと」とは異なります。 文字通り、手放した後の会社について...

01869_予防法務_ビジネスにおける情報発信その2

ビジネスにおける情報発信は、「言いたいことを言う」から、発信するのではありませんし、「SNS戦略」をすすめるためには、 ・(SNSであろうがその他の媒体であろうが、金と時間と労力をかけて発信すべき)メッセージの単純化・平準化・標準化(言いたいことを、小学校5年生でもわかるようにシンプルに磨き上げる)・メッセージの対象の...

01868_予防法務_ビジネスにおける情報発信

ビジネスにおける情報発信は、「言いたいことを言う」から、発信するのではありません。 ベネフィットがあるから、あるいはリスクやダメージを避けるために、発信します。 そのためには、まず、状況を認知し、状況を評価し、展開予測を考え、目的を設定し、課題を発見し、課題を克服するための手段をいくつか創出し、手段それぞれの功利分析を...

01867_ 法務相談の費用

弁護士は、日常的に、 「事件」という言葉を使いますが、それは、「案件・プロジェクト・弁護士業務」と同義です。 「法律相談」とは、弁護士が、事件として対応する必要があるかないかを見極め、対応する必要が有る場合に、その成否蓋然性と動員予算(見積もり)を推定して、提示するのが目的です。 ですから、相談者が法律相談に1回行った...

01866_顧問契約とは

かかりつけ医をもつようなイメージです。 今後、法律相談ないし各種ビジネスや社会経済生活上の課題や不安が生じた場合に、問題解決に至るまでの時間とコストが節約でき、また、いざというときには、課題対処を支援してくれる用心棒がいてくれる安心感を提供するものです。 顧問契約の有無による対応の差を説明すると、よりわかりやすいでしょ...

01865_ネットトラブル対策法務_掲示板書き込みの証拠保全その2

掲示板書き込みの証拠については、公証役場で手続きを実践し保全しておくことを推奨します。 手続きのための事務資源がにあれば、下記を参照にすすめましょう。 事務資源がなければ、別途有償で、弁護士が事務提供することは可能です。 尚、繰り返しますが、このような保全手法をとっておかないと、消された書き込みは、なかった扱いになりま...

01864_法律相談後に入手した書類を弁護士に渡す方法

弁護士相談を経たクライアントが、必要な書類を準備しなければならない場面があります。 書類によっては、弁護士が代理で取得することが可能なものもありますが、時間とカネという資源をできるだけ小さく・低く抑えたいのであれば、クライアント自身がそろえた方がいいでしょう。 さて、その書類ですが、一般的には、すでに手元にあってすぐに...