01660_企業法務スタンダード/企業法務担当者(社内弁護士)として実装すべき心構え・知見・スキル・仕事術、所管すべき固有の業務領域(3)_内製化すべき固有スキルとアウトソースすべきスキル

法務担当者として、「内製化すべき固有スキル」と「アウトソースすべきスキル」とを区別しながら、スキルデザインをする上では、 ・何を内製化するべきで何を外注化するべきか、・内製化するべきスキルで何を適切に処理できていて何が不足しているか、・内製化するべきスキルはすべて適切に処理出来ているか否か・不足しているか否かをどうやっ...

01659_企業法務スタンダード/企業法務担当者(社内弁護士)として実装すべき心構え・知見・スキル・仕事術、所管すべき固有の業務領域(2)_不安感情を正しくもち、リスクの単著となる異常を検知し、嫌われ者になっても、リスクが些細なミスやエラーの段階で騒いで、大事(おおごと)化する

企業法務担当者としての役割は「法的リスク」の認知・発見・対処です。 ここで、企業法務担当者としてのスキルのもっとも起点となる重要なものは、「法的リスク」の認知・発見です。 認知・発見できれば、管理・制御・(有事)対処はたいしたことありません。 もちろん、自分でリスクを管理・制御・(有事)対処するのは難しいかもしれません...

01658_企業法務スタンダード/企業法務担当者(社内弁護士)として実装すべき心構え・知見・スキル・仕事術、所管すべき固有の業務領域(1)_普通に社会人としての仕事をこなせるようになる

企業法務担当者は、法務担当者の前に、企業に務める社会人です。 法律やリスクやコンプライアンスの前に、まず、社会人としての仕事の基本が実装できていないと企業法務担当者の前に、社会人として失格であり、企業にとって不要・有害な存在になります。 弁護士資格をもって社内弁護士として企業法務担当者になる方や、法科大学院卒業資格を前...

01634_企業法務におけるリーガルマインド

「法律の実際の適用に必要とされる、柔軟、的確な判断」 一般に「リーガルマインド」などという趣旨不明、意味不明な言葉が使われることがありますが、これって何なのでしょう? 1 具体的な社会的事実や問題から、法的に重要である事実を選び出し、 法律問題として把握し、分析すること。2 関係者の言い分を公平に聞くこと。3 各問題に...

01632_M&Aにおけるデューディリジェンス実務の意味と価値

「デューディリジェンス(Due Diligence。「デューディリ」あるいは「DD」と略されることもあります)」という言葉が、よくM&A業界界隈で聞かれます。 M&A実務の世界では、「買収対象である企業の調査」とほぼ同義のものとして使われています。 M&Aを「結婚」あるいは「養子縁組」になぞらえると、「お嫁さん...

01628_企業法務部員として知っておくべきM&Aプロジェクト(19・終)_M&Aプロジェクトを成功させるためのポイントその12_(C)M&Aプロジェクトの全体的な戦略の合理性(ⅹ)_(i)正しくプロジェクトの結末を総括する

皆さん、お手洗いに行ったら、必ず、拭くべきところを拭き、流すべきものを流し、手を洗い、身だしなみを整えてからお手洗いから出てこられると思います。 たとえ、用足しの途中に、重要な電話がスマホにかかってきて、一時中断となったとしても、この手続を省略して、何も体裁をほどこさずに、電話をしながらお手洗いを出て、歩きながら電話を...

01627_企業法務部員として知っておくべきM&Aプロジェクト(18)_M&Aプロジェクトを成功させるためのポイントその11_(C)M&Aプロジェクトの全体的な戦略の合理性(ⅸ)_(h)正しく試行錯誤する

01626において、「(g)命令の達成状況を確認する」というビジネス上のタスク・アイテムについて、「正しい命令が、正しく、予定どおり実行され、成果が想定どおり達成される」ということ事態が稀有である、という保守的な想定のもと、慎重に、臆病に、命令達成状況を細かく把握し、確認することが、プロジェクト・マネジメントにおいて必...

01626_企業法務部員として知っておくべきM&Aプロジェクト(17)_M&Aプロジェクトを成功させるためのポイントその10_(C)M&Aプロジェクトの全体的な戦略の合理性(ⅷ)_(g)命令の達成状況を確認する

01625では、 「正しくデザインされ、策定され、発令した命令」が、「漫然と成果を待っていただけでは、永遠に正しく実行されないまま放置されるか、あるいは、本来の方向とは違った方向に進みだして、有害な結果をもたらすリスクが増殖する」ということを指摘し、「正しい命令が、正しく実行されるためのスキル」をご紹介しました 。 そ...

01625_企業法務部員として知っておくべきM&Aプロジェクト(16)_M&Aプロジェクトを成功させるためのポイントその10_(C)M&Aプロジェクトの全体的な戦略の合理性(ⅶ)_(f)命令を正しく実行させる

「SMART」基準を充足する適切なコミュニケーションメッセージとしての「正しい命令」が発令されたとしましょう。 「正しい命令」すなわち、「デタラメで適当で、具体的かつ現実的な観点で何を達成したいのか理解不能な命令」ではありません。 また、「たとえ、美辞麗句がまばゆいくらいに散りばめられた格調高い文章で表現されていたとし...

01624_企業法務部員として知っておくべきM&Aプロジェクト(15)_M&Aプロジェクトを成功させるためのポイントその9_(C)M&Aプロジェクトの全体的な戦略の合理性(ⅵ)_(e)正しい命令を企画・制作し、正しくデリバリ(発令)する

物事を正しく進め、成果を出すためには、さらにいえば、M&Aのように「常識が通用しない、イレギュラーでアブノーマルなプロジェクト」を成功させるためには、正しい状況認識ができ、正しく目的が定められ、正しく課題がみつけられただけでは、まだ不十分です。 大きなプロジェクトを進めて成果を出すためには、ほぼ例外なく、ヒエラルキー(...