00854_ビジネスにおける「起死回生の一発逆転策」の危険性
企業において、起死回生の一発逆転の秘策が奏功した例はほぼ皆無であり、余計なことをすると却って死期を早める結果に終わる例が多い、というお話を申し上げました。 実際、スポーツもののドラマやヒーローものをみていると、主人公が起死回生の秘策を編み出し、土壇場で一発逆転を行うシーンがみられますが、これはあくまで虚構の世界の話であ...
企業において、起死回生の一発逆転の秘策が奏功した例はほぼ皆無であり、余計なことをすると却って死期を早める結果に終わる例が多い、というお話を申し上げました。 実際、スポーツもののドラマやヒーローものをみていると、主人公が起死回生の秘策を編み出し、土壇場で一発逆転を行うシーンがみられますが、これはあくまで虚構の世界の話であ...
どんな人間も、人間である限り、カネの欲には勝てません。 ====================>引用開始宗教法人の高野山真言宗(総本山・金剛峯寺、和歌山県高野町)の宗務総長が宗団の資産運用を巡り交代した問題で、外部調査委員会が損失額を当初の約6億9600万円から約17億円に訂正していたことが明らかになった。(2013...
「企業がカネの問題でつまづいたケース」としては、別にバクチで儲けてやろうと色気を出して失敗した、というわけではないものの、「うまく節税しようとして、節税商品あるいは節税スキームに手を出して失敗した」という例もよく聞かれます。 その昔、興行用の映画フィルムを使った節税商品等、民事組合のパススルーシステム(組合の損金を直接...
「(具象化された価値そのものである)カネ」については、その価値の重大性や、移転が簡単に行えることから事故発生の可能性が高く、取扱に慎重さが要求されますし、「カネ」を抽象化・観念化した形而上の価値としての「信用」については、取り扱う上で、慎重さに加え、技術的難解さのため、一定の知的水準が要求されます。 このため、「カネ」...
企業はその活動のための資金を様々な調達先から手に入れます。 企業の資金調達方法をかなり大雑把に分けると、「調達した後、返さなくてはいけないお金」と「一度調達してしまったら、スポンサーに返さなくてもいいお金」の2種類に分けられます。 こういう言い方をすると、この世知辛い世の中で「返さなくてもいいお金」なんていう代物なんて...
1 企業の経営資源としてのカネの重要性 企業の運営・存続にとって最も貴重な経営資源は「カネ」といえます。 かのホリエモンは、「カネさえあれば買えないものはない。女の心もカネで買える」と言って物議をかもしましたが、表現の品位は別として、これは核心をついた発言です。 「カネ」さえあれば、ヒト、モノ、チエその他の経営資源はい...
本ケーススタディの詳細は、日経BizGate誌上に連載しました 経営トップのための”法律オンチ”脱却講座 シリーズのケース21:貸せない額じゃないけど、情実融資を拒否したい!をご覧ください。 相談者プロフィール:株式会社ミセス・アツコ 代表取締役 具足 敦子(ぐそく あつこ、61歳) 相談概要:...
抵当権者としては、不動産の価格が低迷している時点では、「もうちょっと待ってみて、不動産価格が上がってから、競売を実施したい」という希望を持つことがあります。 この場合、自分に優先する抵当権者が競売を実施するのであれば、自分に優先する抵当権者が既に存在することを覚悟して抵当権者となったのですから、まだ諦めがつくかもしれま...
抵当権とは、不動産の占有を移転しないまま、債務の担保とした不動産について、他の債権者に先立って自己の債権の弁済を受ける権利をいいます。 平たくいえば、不動産を借金のカタに入れるが、時が来るまではそのまま使うことが許されるけれども、借金が払えないと(つまり、債務不履行が発生した場合です)、抵当権が実行=競売にかけられてし...
数十年前までは、わが国の産業金融は、銀行の提供する間接金融が中心でした。 資本市場は「一攫千金を夢見る相場師たちの鉄火場」としてみられており、証券会社の地位や役割が低かったこともあり、直接金融、すなわち資本市場を通じた企業の金融システムはあまり重要視されていませんでした。 しかしながら、現代の資本市場は、「限りある金融...