00875_M&Aの基本2:M&Aの多くは、どん詰まって「身売り」のケース
企業は、そこらへんの市場に「日用品」として転がっているわけではなく、経営者が丹精込めて作り上げ、育て上げた、「究極の一品モノ」です。 当然ながら、手放す方は、愛着がありますし、ちょっとやそっとでは手放してくれません。 絵画や彫刻などの美術品なら、持っているだけで、たいしたメンテナンスをしなくても傷んだり、減価したりしま...
企業は、そこらへんの市場に「日用品」として転がっているわけではなく、経営者が丹精込めて作り上げ、育て上げた、「究極の一品モノ」です。 当然ながら、手放す方は、愛着がありますし、ちょっとやそっとでは手放してくれません。 絵画や彫刻などの美術品なら、持っているだけで、たいしたメンテナンスをしなくても傷んだり、減価したりしま...
破綻間近の企業が無理をして行うプロジェクトで、経験値の無さがわざわいし、ほぼすべて、無残に失敗し、かえって死期を早める結果になるものといえば、M&Aです。 「営業不振で頭を抱え、起死回生を狙うが、どうも妙案が浮かばない、だけど、海外行くのもリスクだし、最後に残ったカネを使って、ミラクルな一手で、華麗な復活を遂げ...
皆さん、お手洗いに行ったら、必ず、拭くべきところを拭き、流すべきものを流し、手を洗い、身だしなみを整えてからお手洗いから出てこられると思います。 たとえ、用足しの途中に、重要な電話がスマホにかかってきて、一時中断となったとしても、この手続を省略して、何も体裁をほどこさずに、電話をしながらお手洗いを出て、歩きながら電話を...
「正しくデザインされ、策定され、発令した命令」が、「漫然と成果を待っていただけでは、永遠に正しく実行されないまま放置されるか、あるいは、本来の方向とは違った方向に進みだして、有害な結果をもたらすリスクが増殖する」危険性があり、この危険を防ぐためには、マネージャーが「正しい命令が、正しく実行されるためのスキル」を実装し、...
「SMART」基準を充足する適切なコミュニケーションメッセージとしての「正しい命令」が発令されたとしましょう。 「正しい命令」すなわち、「デタラメで適当で、具体的かつ現実的な観点で何を達成したいのか理解不能な命令」ではありません。 また、「たとえ、美辞麗句がまばゆいくらいに散りばめられた格調高い文章で表現されていたとし...
物事を正しく進め、成果を出すためには、さらにいえば、新規事業立ち上げやM&Aや事件・事故対処や有事(存立危機事態)対処のように「正解も定石もなく、常識が通用しない、イレギュラーでアブノーマルなプロジェクト」を成功させるためには、正しい状況認識ができ、正しく目的が定められ、正しく課題がみつけられただけでは、まだ不十分です...
「正解や定石がなく、常識が通用しない、イレギュラーでアブノーマルなプロジェクト」を進める上で、状況を正しく認知・解釈し、環境や相場観を把握し、そして、現実的で、達成可能で、経済的に意味のある目的が設定された、としましょう。 また、その目的は、「あいまいで、多義的な解釈を招く、目的」ではなく、「具体的な完成予想図」であり...
おそらく、皆さんは、学校の先生や、お父さんやお母さんから、「努力は尊い。結果が全てではない。努力はいつか報われる。失敗をおそれるな」といった類の話を聞いて育ったかもしれません。 しかし、これらは、「正解や定石のないビジネスやプロジェクトのマネジメント」の世界では、圧倒的間違いといっても過言ではないほど、愚劣で有害な妄想...
学校教育では、「努力は尊い。結果がすべてではない。努力はいつか報われる。失敗をおそれるな。とにかく我武者羅に突き進め。考えるな、感じろ。熱いハートにしたがえ。ダメでも次がある」という趣旨のリテラシーが洗脳(そもそも学校教育というのは、未熟の脳に特定の思想や価値観を植えつけるものであり、社会的なコンセンサスを背景にした、...
まず、前提として、目の前にある業務の課題は、「正解とやり方がわかっていて、経験さえあれば誰がやっても同じ結果が期待できる、陳腐なルーティン」ではなく、「正解がなく、あるいは正解があるかないかすらわからない、定石も不明で、誰も経験がない、未知のプロジェクト」という前提です。 新規事業の立ち上げかもしれませんし、M&...