02244_ケーススタディ:「節税」のつもりが「上場廃止」の引き金に? “名目”の変更が招く、法務ロジック崩壊の恐怖
「役員報酬を、個人の懐に入れるか、自分の資産管理会社に入れるか。単なるポケットの違いだろう?」 経営者やオーナーは、しばしば税務メリットや資金繰りの観点から、こうした「おカネのルート変更」を安易に提案してきます。 しかし、その「単なる変更」が、過去に金融庁や証券取引所に対して行った「命がけの釈明」を、根底から覆す“自白...
「役員報酬を、個人の懐に入れるか、自分の資産管理会社に入れるか。単なるポケットの違いだろう?」 経営者やオーナーは、しばしば税務メリットや資金繰りの観点から、こうした「おカネのルート変更」を安易に提案してきます。 しかし、その「単なる変更」が、過去に金融庁や証券取引所に対して行った「命がけの釈明」を、根底から覆す“自白...
「退職金代わりにカネをよこせ。さもなくば、会社の機密をばら撒くぞ」 退職した元従業員からの、背筋が凍るような脅迫メール。 断固拒否した結果、機密情報はネットの海に放流され、御社の株価は無情にも下落した――。 これは単なる嫌がらせではありません。 「情報」を人質にしたテロリズムです。 しかし、いざ...
「資金繰りの救世主! 先払いのチケットを売って、現金収入を確保だ!」「地域の加盟店でも使えるようにして、経済圏を作ろう!」 新規事業のアイデアとして、こうした「オリジナル商品券」や「ポイント制度」の導入を検討する経営者は少なくありません。 しかし、その「魔法のチケット」は、一歩間違えると「自家製紙幣」の乱発とみなされ、...
「裏技で切り抜けられる」。 そう考える経営者は少なくありません。 かし、経営危機に必要なのは「裏技」ではなく、条件を定め、準備し、決断を実行する力です。 これを私は経営者の法務リテラシーと呼んでいます。 やるべきことは複雑ではありません。 第一に、不正を排除すること。逆粉飾は「言わない・やらない・許さない」と社内で徹底...
「逆粉飾、できますか」。 儲かっている会社を、意図的に赤字に見せかける。 通常の粉飾決算と真逆のこの発想は、裏技ではなく、ただの違法行為です。 逆粉飾を行えば、金融商品取引法・会社法・税法のいずれにも抵触します。 その瞬間に、経営者個人の責任が直撃します。 追徴課税や課徴金だけでは終わらない。 損害賠償、刑事責任、そし...
企業法務の世界は、一般に「民事中心」と思われがちです。 実際、多くの法務担当者にとって、日々の関心は契約書のチェック、取引先との合意形成、社内規程の整備、労務管理といったところにあります。 ところが、企業法務のあらゆる場面に、“刑事事件のリスク”の芽がある、といっても過言ではありません。 しかも、そのリスクは、「悪意の...
内部統制、すなわち「3 従業員に企業が決定した方針に従わせる」ことに関連する法務課題についてです。 内部統制と似たもので、最近よく耳にする経営課題としてコンプライアンス(法令遵守)というものがあります。 内部統制もコンプライアンスもほぼ同じ概念なり経営課題として考えていただいて差し支えありません。 内部統制が「企業の方...
企業統治のお仕事の実際は、「会社法に基づき、株主総会や取締役会を“仕切る”」ということに尽きるのですが、「“仕切り”が甘かったりすると、ボスが決まらなかったり、会社運営の基本方針が混乱し、会社を揺るがす大きなトラブルに発展する」という意味で、非常に重大な任務であり、担当者は大きなストレスを抱えるようです。 ところで、株...
組織体である企業には、様々な思惑を持った利害関係者が集まります。 株主は株主としての思惑を以て企業に参加しますし、経営者は経営者なりの考えがあります。 一括りに「株主」といっても色々な種類の株主がいます。 株を長期間保有する株主もいれば、「午前中に株式を購入したら午後3時までにはすべて売っ払って株主でなくなる」というト...
法令や定款や規則が定められ、これらのルールが遵守されるようコンプライアンス教育や研修が実施され、ルールの意味と遵守の価値と意義、さらにはルール違反をした場合の制裁措置も含めて、役職員全員きっちり理解しました。 にもかかわらず、内部監査や内部通報を通じて、ルール違反が検知され、不祥事が発覚し、適切な調査の上、違反に対する...