02016_リリース予定の新商品についてネットで誹謗中傷が蔓延し、裁判しようにも追いつかない(教えて!鐵丸先生Vol. 24)

<事例/質問>  当社がリリース予定の新しい商品について、ネットで、全くの事実無根の誹謗中傷が蔓延しています。 ひょっとしたら、ライバルの会社が、工作員を使って書き込んでいるのかもしれません。 裁判をしようにも、次から次に書き込みが出てくるので、イタチごっこになり、間に合いません。 このまま放置するしかない...

01990_「常識」対「非常識」の戦い_その3

訴訟事というものは、いわば、常識と非常識の戦いです。 たとえば、交わした契約について、更新のたびに、少しずつ書きぶりが変化し、数年たつと大きく変容していた、ということは、ままあります。 弁護士の視点では、相談してきたA氏の状況は、契約の条件交渉でもなく、金額の交渉でもなく、敗戦交渉事案です。 A氏は、ここでまた、「常識...

01989_「常識」対「非常識」の戦い_その2

「常識」対「非常識」の戦いとは、どういうことをいうのでしょう。 たとえば、交わした契約について、更新のたびに、少しずつ書きぶりが変化し、数年たつと大きく変容していた、ということは、ままあります。 A氏は、契約更新において、その都度、内容をしっかりと把握・解釈することなく、文書に署名してきました。 数年を経て、相手方が、...

01987_「常識」対「非常識」の戦い

訴訟事というものは、いわば、常識と非常識の戦いです。 そして、常識と非常識が戦った場合、常に優位に立つのは非常識です。 1 「常識」対「非常識」の戦い 法も裁判も、 「法」という非常識を理解し、味方につけ、これにしたがって非常識でえげつない準備をした側を守り、勝たせます。 「常識」 に囚われ、「非常識」な事態や相手を理...

01976_弁護士を変えて控訴する場合の注意点_控訴期間

民事の訴訟事件において、地方裁判所で棄却の判決がくだされると、「控訴するか」「控訴しないか」という選択段階に入りますが、「控訴する」「控訴しない」は、単純に、手続き上の課題ではありません。 裁判は、緻密で複雑な外交戦です。 ・ゲーム環境・ゲームロジック・ゲームの展開推移予測・現実的期待値・課題の克服可能性これらを踏まえ...

01916_主張立証における留意点

1 事実に関するファクトレポート 留意点1 5W2H形式で書き記す留意点2 修飾語や副詞などの形容表現は一切厳禁(*) (*)「たくさん」「いっぱい」「非常に」「一生懸命」「がんばった」等、形容詞等を使うと、簡単でラクですが、裁判所では、事実を語っていない、ウソ、虚偽と同等に扱われます。業務日報のように、客観的で端的で...

01894_訴訟事案の法律相談を予定する相談者が、事前に予習しておくべき事柄

裁判というゲームについては、戦う云々以前に、ゲームのアーキテクチャ(構造)・ゲームのロジック・ゲームのルールについて、致命的な誤解があり、これが解消しないまま、空回りを続け、惨敗する、というケースが多いと思います。 著者は四半世紀以上訴訟弁護をしていますが、一般のクライアントのみならず、一部弁護士ですら、闘争環境の無知...

01889_民事訴訟における展開推移の予測

訴訟における展開推移の予測をする上で、裁判官の認定傾向を推察することもあります。 たとえば、当方が取り得るべき選択肢を4つ挙げるとします。 1 当事者の関係性はすべて書かれたもの通り:  契約書で書かれた内容が全てであり、契約書に書かれなかった内容は一切事実として認めない 2 「書かれたもの」は主であるが、従たるものと...

01888_訴訟を提起する側の怒り

訴訟を提起するために、相談者が自身の体験した事実をミエル化・カタチ化・言語化・文書化・フォーマル化するにあたって、 あいつは臭いあいつはむかつくあいつはひどいやつだあいつは昔悪かったあいつはこんなせこいやつだ と、訴状に書くよう弁護士に依頼したとしても、弁護士としては、依頼者の気持ちはわかるが、ストーリーを混線させる要...

01887_訴訟に必要な3つの要素

1 スジ(法的ロジック:テクニカルエレメント)2 スワリ(経済的社会的実質的妥当性:アーティスティックインプレッション)3 ブツ(証拠) これら3つが揃って初めて「争点が出揃った」といえます。 訴訟を起こす側となっても、訴訟に起こされる側となっても、これら3つを揃えなければならない、ということです。 裁判所は、3つのア...