00797_有事(存立危機事態)対処プロジェクトを遂行する上でのマインド・セット(心構え)とフィロソフィー(対処哲学)6:受命したチーム(組織)が命令(指示)を正しく実行するよう環境を整える

命令の実行において大切なのは、結果指向・目的指向で、卑劣で非常識なものも含めて、合理的に準備を行ない、段取りを組むことです。 あらゆる想定外を想定し、悲観的に考え、命令が達成できない場合の予備案(Bプラン)をもっておくべきです。 お神輿をかつぐときにサボる人間が必ずでるように、集団で何かを行うとき、士気を高く維持するこ...

00796_有事(存立危機事態)対処プロジェクトを遂行する上でのマインド・セット(心構え)とフィロソフィー(対処哲学)5:正しくチーム(組織)を動かすため、正しい命令(指示)を企画し、具体的に文書化し、しっかり伝わるように伝達する

命令(指示)は、受ける方より、発する方が大変です。 間違った命令を発すると、大きなロスやダメージが発生し、命令を行った者が罰せられます。 また、デリバリ(発令)も大事です。 命令はあくまで到達主義が基準原理になります。 受け手が理解してナンボです。 抽象的で、意味不明で、指示内容が一義的でない命令や、受け手が理解できな...

00794_有事(存立危機事態)対処プロジェクトを遂行する上でのマインド・セット(心構え)とフィロソフィー(対処哲学)3:現実的な状況認識・状況解釈の上、現実的な目標を設定する

有事(存立危機事態)対処を行う上で、最初に行うのは、正しい状況認知と状況解釈です。 自分のおかれた状況と現実と改善可能な範囲や相場観を理解すべきです。 おそらく、この認知と理解は、腹立たしく、不愉快なものだと思いますが、そういう感情を克服して、ドライかつクールかつ冷静に状況と相場を把握しましょう。 そして、正しい状況と...

00793_有事(存立危機事態)対処プロジェクトを遂行する上でのマインド・セット(心構え)とフィロソフィー(対処哲学)2:学校で教わったこと、親が教えてくれた常識や幻想はすべて忘れ去る

学校で教わったことと、社会の現実は、まったく違うものです。 特に、有事(存立危機事態)という非常識な状況に対向するための非常識な対処行動設計は、常識はまったく通用しません。 学校では、「努力は尊い。結果がすべてではない。努力はいつか報われる。失敗をおそれるな。次がある」と教わります。 ところが、有事(存立危機事態)とい...

00792_有事(存立危機事態)対処プロジェクトを遂行する上でのマインド・セット(心構え)とフィロソフィー(対処哲学)1:正解がない、正解があるのかないのかすら不明の事態

有事(存立危機事態)対処というプロジェクトは、 社内の誰も経験したことのない、アブノーマルな事態に対処するものであり、滅多に起こらないし、故に誰も正解がわからない、というか、そもそも正解があるかすらわからないプロジェクトです。 もちろん、常識や良識や陳腐な考え方では太刀打ちできません。 といいますか、「常識」自体「物心...

00782_紛争・有事状況のゲーム環境たる裁判システムを理解する13:裁判所における事件処理の実体(11)裁判官の頭脳の中の「常識」

「裁判官の頭脳の中に存在する特殊な常識や考え方」がひどいとか、矯正が必要とか、という話はあるでしょう。 実際、そういう話は、主に敗訴した側の当事者や代理人弁護士からよく聞かれます。 しかし、前記思考ロジックは、不愉快であっても間違っているとまでは言えませんし、ましてや、ゲームの勝敗を決定する権限を有するジャッジの思考な...

00781_紛争・有事状況のゲーム環境たる裁判システムを理解する12:裁判所における事件処理の実体(10)裁判官の大好きな言葉は「自己責任」「因果応報」「自業自得」

保佐や後見の処置をしていない認知に問題のあるおばあさんが1億円のリフォームを発注し、契約書が締結され、リフォームの工事が完成し代金が支払われたとします。 この場合、社会常識からすると、当該発注はおばあさんの意志ではなく、明らかに業者の詐欺です。 ですが、裁判官を支配する合理的法律人仮説によると、 「人は、中味を読まずに...

00780_紛争・有事状況のゲーム環境たる裁判システムを理解する11:裁判所における事件処理の実体(9)合理的法律人仮説

裁判官としては、判決を下す上で必要かつ十分な情報と、「その情報の合理性を基礎づける背景事情」とを、早い段階で欲しています。 ところで、「その情報の合理性を基礎づける背景事情」における「合理性」というものですが、これは世間一般の皆さんが有する「社会常識」や「道義」といったものとは全く異なるものです。 社会常識とは完全に異...

00779_紛争・有事状況のゲーム環境たる裁判システムを理解する10:裁判所における事件処理の実体(8)「お客様は神様」「裁判官こそがお客様」

弁護士にとって本件解決のキーマンは裁判所であり、裁判所という「お客様」をいかにこちら側に引き寄せるか、ということが活動のポイントになります。 優秀な弁護士であるほど、裁判とは「裁判官を、ターゲット・カスタマーとして、『自己の事案認識』という商品を売り込むマーケティング活動である」ことを知っています。 裁判所の好むロジッ...

00778_紛争・有事状況のゲーム環境たる裁判システムを理解する9:裁判所における事件処理の実体(7)裁判所の判断ロジック

以下、裁判所というお役所が好みそうな判断ロジック(「裁判官」という特異かつ希少なエリート固有の経験上の蓋然性を前提にした判断や推認の法則)をいくつか紹介してみます。 「ひねくれていて、人格的にも相当問題のあるとされる、畑中鐵丸という法曹界の異端児」の特異な経験と主観に基づいて、「『裁判官』という特異かつ希少なエリート固...